震災関係の議事録の不在や原発事故での最悪のシナリオにつ いて、巷間言われていることについて整理しておく。 昨年3月26日、発災後二週間強を経て官邸に急きょ呼び出され て任命を受けた総理大臣補佐官。 辞令には「東北地方太平洋沖地震災害及び原子力発電所事故の 対応を担当させる」と書いてあった。 官邸から政府・東電統合対策本部全体プロジェクトの会議に直 行するよう命ぜられ赴く。 そこで、細野補佐官から示されたのがいわゆる「最悪のシナ リオ」だった。 3月25日付のその資料には、さらなる水素爆発による格納容器 破損で放射性物質が次々に放出されるという不測の事態が描か れていた。 その時は細野補佐官から説明を受けシナリオを見せられただけ だった。 そして、総括リーダーとなった細野補佐官から、僕には放射性 物質の汚染拡大防止を図る「遮へいプロジェクト」のリーダー というミッションが指示された。 事態の