日本が立候補していた来年の世界ジュニア選手権招致に失敗した。23日の国際柔道連盟(IJF)理事会で、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ開催が決まった。 世界選手権のため、ロシア入りしている全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕副会長は6月の立候補表明時、当選に自信を示していたが、「全くの想定外」と語った。驚くべきは、落選はおろか、現地の全柔連関係者が理事会が開かれたこと自体、翌24日の朝まで知らなかった。しかも、IJFのホームページ上で分かったのだという。 昨年8月、全柔連の上村春樹前会長が不祥事の責任を取る形でIJFの会長指名理事を退いた。以来、日本は理事不在のままだ。山下副会長は、「IJFのビゼール会長と面会して落選の経緯を確認したい」と語る。国際舞台における日本の影響力低下は深刻だ。(平山一有)