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ブックマーク / japan-indepth.jp (12)

  • 失敗作、P-1哨戒機の調達は中止すべきだ ② | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    清谷信一(防衛ジャーナリスト) 【まとめ】 ・ソナーのソフトウエアに関して、我が国のメーカーは欧米メーカーにかなわない。 ・日がお家芸と思われている光学電子センサーも実は問題が多い。 ・国産機の調達を続けても将来性はない。防衛費を浪費するだけならば、国益上大変な損害である。 先に述べたようにP-1の対潜能力は低い。実はそもそも国内の対潜システムの開発能力が低い。素子などハードは能力の高いものが作れるが、ソフト開発の能力が低い。かつて、海自のヘリやP-3Cがリムパックに行くときは国産のソノブイではなく、米国製を使っていた。国産ソノブイでは演習で勝てないからだ。米国製の方が、性能がよく、コストも安い。 国産ソナーを搭載した海自のDDや潜水艦は、イージス艦のより古いタイプの米国製のソナーに太刀打ちできない。ソナーのソフトウエアに関して我が国のメーカーは欧米メーカーにかなわないのが厳然たる事実で

    失敗作、P-1哨戒機の調達は中止すべきだ ② | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]
  • 失敗作、P-1哨戒機の調達は中止すべきだ ① | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    清谷信一(防衛ジャーナリスト) 【まとめ】 ・P-1哨戒機は高コストで低性能であり、完全な失敗作である。 ・P-1は旧式の他国のP-3Cにも及ばず、米海軍のP-8が示した敵役の米原潜の場所すら探知できなかった。 ・P-1は機体もエンジンも、システムも専用だから、生産・維持整備費コストは極めて高い。 失敗作、P-1哨戒機の調達は中止すべきだ。 海上自衛隊の哨戒機、P-1は完全な失敗作である。低性能で信頼性も低い上に。元々高い調達コストや維持費は跳ね上がっている。調達は停止すべきだ。 先ごろ防衛省が発表した「防衛力整備計画」では5年間で海自のP-1哨戒機19機を調達することになっている。P-1の調達価格は取得初年度の2012年度は157億円だった。来年度の防衛予算案ではP-1は3機、914億円、1機あたり304.7億円で要求されている。P-1の機体単価にこれまでの初度費を合わせて機数で割ると1

    失敗作、P-1哨戒機の調達は中止すべきだ ① | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]
  • イージス・アショア問題の根源

    清谷信一(軍事ジャーナリスト) 【まとめ】 ・頓挫したアショア、拙速導入方針はSPY7採用ありきだったか。 ・アショアは法律面・防御面で不備。SPY7は規定の試験も経ず。 ・調達経緯不透明なSPY7は違約金がかかっても解約すべきだ。 河野太郎前防衛大臣はミサイル防衛用のイージス・アショア配備の中止を決定した。これによってその代案が検討されているが、政治問題にもなって混迷を深めているばかりだ。だがメディア、特に記者クラブメディアはその問題の根源を無視し、自民党国防部会などのリリースを吟味せずに、まるで広報のようにそのまま報道している。 そもそもアショアの導入、レーダーとしてのSPY7の「お手つき採用」まで、防衛装備としては、経緯はかなり異様としか言いようがない。 ▲写真 SPY-7 出典:ロッキード・マーチン社筆者が取材した限りではアショアの導入はグローバルホークやオスプレイ同様に首相官邸の

    イージス・アショア問題の根源
  • 国産戦闘機開発コロナで中止へ | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    文谷数重(軍事専門誌ライター) 【まとめ】 ・防衛省、世界水準の国産戦闘機を開発計画。 ・技術、費用、価値の面で開発は実現困難。 ・新型コロナ禍で国産開発は放棄か。 防衛省は国産戦闘機の開発を進めようとしている。世界水準のステルス戦闘機を国内開発する。それによりF-2戦闘機を更新する。公式にはその体裁を維持している。 だが、新戦闘機開発の先行きは怪しい。世界水準の戦闘機を当に開発できるか。開発・調達費用は現実的な範囲に収まるか。F-35との使い分けも成り立つのか。そのような問題がある。 この国産開発はコロナ禍により放棄されるのではないか? 防衛予算で最初に整理されうる事業だからだ。当座の間、国家予算は社会保障が最優先となる。安全保障は圧縮される。特に防衛費のうち装備調達は大幅縮小される。そこにおいて新戦闘機開発は真っ先に中止される内容である。 ▲画像 JL-9練習機 格戦闘機を目指す以

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  • 3.11の戦訓活かせぬ防衛省/自衛隊 | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    清谷信一(軍事ジャーナリスト) 【まとめ】 ・防衛省、自衛隊は国民を守ることより自己利益を優先。 ・当事者意識と能力の欠如により、以前の教訓が生かされてず。 ・自衛隊の当事者意識と能力の欠如を国民は知ることができず。 今年で東日大震災発生から9年目を迎えた。震災の現場に投入された自衛官は多数に上り献身的に働いた。その一方で派遣に際しては多くの問題が露呈した。だが多くのメディアは健気に働く隊員を褒め称えるだけで、自衛隊の持つ欠陥を検証することはなかった。防衛省・自衛隊自身も問題点は無く、災害派遣は大成功だったと自画自賛している。 今後同様な大災害が起これば、自衛隊は同じような過ちを起こし、大きな禍根を残すだろう。それは人災だ。既にその後も熊震災など大規模な災害が多数起こっているが、防衛省・自衛隊はまったく反省していない。 ▲写真 防衛省 出典:flickr: くーさん ■ 通じない無線機

    3.11の戦訓活かせぬ防衛省/自衛隊 | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]
  • 空自輸送機調達のいい加減さ | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    清谷信一(軍事ジャーナリスト) 【まとめ】 ・部品共通化が図れず、C-2の開発予算は大幅に高騰。 ・C-2は舗装された滑走路以外では運用不可。 ・C-130Hの近代化、より新しく小さな輸送機の調達が望まれる。 航空自衛隊は国産のC-1輸送機の後継として同じく国産のC-2輸送機の調達を進めている。だが、空自が調達予定しているのはC-2のみである。空自はC-130Hを16機保有しているが、調達は昭和56年度からであり老朽化が激しい。空自には実戦を想定したまともな輸送機のポートフォリオを組むという意志がまったくなく、単に国産のC-2輸送機の調達自体が目的化しているように思える。そのC-2も色々と問題のある機体だ。C-2の調達は中止して、まともな輸送機のポートフォリオを再構築すべきだ。 C-2の開発は海上自衛隊のP-1と同時開発することによって、部品を共通化して開発費や調達コストを低減できるとされ

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  • 英国料理が美味しくないわけ | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    林信吾(作家・ジャーナリスト) 林信吾の「西方見聞録」 【まとめ】 ・英国人にとっても美味しくない英国料理。 ・英・19世紀以前はラテン文化を受容し、豊かな文化があった。 ・英の現代の文化は産業革命がもたらした副産物。 【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=45308でお読みください。】 英国ロンドンで、現地発行日語新聞の仕事をしていた話を、幾度かさせていただいたが、当時知り合ったSF作家の友成純一氏に、ロンドン暮らしをテーマとしたエッセイを連載していただいたことがある。後にその連載は『ローリング・ロンドン』というタイトルにて扶桑社より出版されたのだが、最初に英国料理べた感想は、「あまりにもまずかったので、なにをべたか忘れ

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    ib700
    ib700 2019/04/21
  • 親の葬式にも出れなかった!骨髄ドナーのリスクと恵み | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    田中紀子(ギャンブル依存症問題を考える会代表) 【まとめ】 ・筆者自身が白血病のドナーとなった経験について語る。 ・「自分以外に代わりが効かない1日が存在する」という骨髄ドナーのリスク。 ・しかし、ドナーは患者のためだけでなく、むしろ自分のためにある。 【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=44118でお読み下さい。】 今、日中が競泳女子の池江璃花子選手の白血病告白に衝撃を受け、心を痛めているがもちろん私もその一人である。池江さんのこれまでの輝かしい記録は、もちろん我々の想像をはるかに超えた努力の上にあるわけで、誰よりもご自身が一番悔しいはずだ。その気持ちを考えると胸が苦しくなる。また、池江さんは私の娘と同い年で、一人の母としてもい

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  • 陸自のAH-Xを分析する その1

  • 自滅する国産機関銃 輸入へ切り替え | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    清谷信一(軍事ジャーナリスト) 【まとめ】 ・機関銃の国内調達は危機的状況。近く輸入への切り替えも。 ・高価格、発注数減、性能不足、データ改ざん。国産が絶望的な理由。 ・国産より安価な外国製の集中調達による戦時備蓄が有事に有用。 【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て掲載されないことがあります。その場合は、Japan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=41406でお読みください。】 自衛隊の国内生産による機関銃の調達は危機的な状況を迎えている。近い将来自衛隊の機関銃は国産から輸入に切り替わる可能性が高い。 現在自衛隊では5.56ミリMIMINI、7.62ミリ74式機関銃、12.7ミリM2重機関銃を使用している。MINIMIとM2はベルギーのFN社のライセンス生産品である。MINIMIは7.62ミリ62式機関銃の後継と

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  • 記事「もしゴジラが上陸したら?」にモノ申す | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    清谷信一(軍事ジャーナリスト) 筆者のような軍事ジャーナリストは防衛省や自衛隊はもちろん、他の省庁、他国の国防関係者や軍人、兵器メーカーなどに取材を行う。広報を通して行う取材も多いが、それ以上に重要なのは個人的なつてを辿っての調査取材だ。 軍事の世界は機密や秘密が多い。当局や他の取材対象が公にしない情報も多い。また当局が隠したがる情報も多い。そのような情報は広報を通さない、このような取材によって得られている。公の立場では公式に発言できないこと、あるいは立場的にはオフィシャルアナウンスメントしかいえないが、個人的にそれと反する音を話してくれることは少なくない。 例えば筆者がスクープした陸自の無人機が東日大震災で一度も飛ばなかったとか、同じく陸自の個人用ファースト・エイド・キットが極めて貧しい状態であることなどはそのような取材が元となっている。だから取材源の秘匿が重要である。取材源を明かせ

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  • 朝日新聞記者の媚中記事DCから発信 | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

    古森義久(ジャーナリスト・国際教養大学 客員教授) 「古森義久の内外透視」 「日はいまこそ中国の南シナ海での無法な行動に理解を示し、中国抑止の国際的な動きに加わらず、対中関係を改善すべきだ」――こんな骨子の記事が英文でワシントンから発信された。中国の行動を非難せずにすべて受け入れるべきだとする中国政府の主張と同様のこの媚中論調は中国側からではなく、日の朝日新聞記者からだった。 アメリカの首都ワシントンも8月の第一週となると、かなり静かになる。やはり多くの人たちが夏休みで旅行に出たりするからだろう。そんななかで旧知のアメリカ人元外交官から「こんな奇妙な記事をみたのだが、どう思うか」という問いあわせのメールがあった。貼り付けられた記事をみると、大手のシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」の日部が発信しているニュースレターの一部だった。 英文のその記事は「南シナ海裁定後の日中関係の

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