診察まで「5時間待ち」と掲示している=4月29日、南風原町の南部医療センター・こども医療センター 新型コロナ感染者の増加に比例して4月中旬から救急外来の受診者が急増している。発熱やせき、咽頭痛と多くは軽い症状で、中にはPCR検査だけを希望する人もいるという。医療現場は職員の感染や濃厚接触で欠勤者が増えており、人員不足に陥っている。医療従事者らは「必死で対応しているが、ひっ迫する期間が長すぎる。大型連休を持ちこたえられるか」と、不安と徒労感を抱きながら対応に奔走している。 沖縄県南風原町の南部医療センター・こども医療センターは受診まで5時間待ちの状況で、ホームページにも掲示している。それでも連日、受診者が途絶えない。 駐車場に並ぶ車の中では、倒したシートに横たわり、受診を待ち続ける人の姿がある。 同センターの救急外来受診者は通常60~70人ほどだが、4月半ばからは平日は百人を超え、土日は従来