海上自衛隊の練習艦「かしま」に新設された衛星通信アンテナ。インターネットへの常時接続が可能になる=15日、東京都中央区(市岡豊大撮影)海上自衛隊は15日、初級幹部の遠洋航海教育を担う練習艦「かしま」に初めて設置された衛星通信アンテナを公開した。1日2回に限られていた通信接続が今後は常時可能になる。海自は20日から始まるかしまの遠洋航海で実証試験を行い、今後3年程度で全体の9割の艦艇に広げる。乗員不足が深刻な海自は通信環境の大幅向上で若手隊員を確保したい考えだ。 「洋上はつながらないのが当たり前だが、今の若い世代はつながるのが当たり前になっている」 かしま船務長の菅島治3等海佐(40)は通信環境の世代差についてこう話す。設置されたばかりの通信アンテナは2基。携帯端末の電波が届かなくても大容量通信が可能な米スペースX社提供の低軌道衛星通信網スターリンクへ接続できる。
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