日本ではニュースにもあまり上がっていないようだが、先週行われた、習近平国家主席の父、故習仲勲の生誕百年記念活動が中国政治の動きに注目する人たちの話題になっている。 昨年の今頃、習近平ら胡錦濤から政権を引き継ぐとされる新指導者候補たちが「太子党」と呼ばれていたのを覚えているだろうか? 「太子」とは1949年の中華人民共和国建国に関わった「革命第一世代」の子女たちのことだ。ちょうどここ数年、その子女たちがビジネス、政治などの場で頭角を現し始め(もちろん、父母の恩恵に預かった上での「頭角」だが)、そんな人たちをまとめて「太子党」とよぶようになった。別に彼らが「太子党」と自称して政党や派閥など徒党を組んでいるわけではない。 もう一つ「官二代」という言葉もある。こちらは一代目の範囲がちょっと広く、中央から地方に至るまでの官吏のうちある程度の地位についた人たちの二代目を指す。例えば、北京の衛生局長