口利き・金銭授受疑惑に28日の釈明会見でもまともな説明ができず、閣僚辞任を表明した甘利明経済再生相。建設会社側からの現金授受を認めましたが、カネ集めに熱心なことは政界でも知られています。その実態を見てみると―。 (「政治とカネ」取材班) 大臣規範破りの大規模パーティー6回も 甘利氏が資金集めの“財布”に使っているのは、「自民党神奈川県第13選挙区支部」や資金管理団体の「甘山会」、総務相届け出の政治団体「通商産業政策研究会」です。 この3団体は、“財布”としての機能を役割分担。自民党支部が企業・団体献金の受け皿となり、甘山会と研究会が政治資金集めパーティーの窓口となっています。 3団体が4年間(2011~14年)に得た企業・団体献金とパーティー収入は、総額5億円を超えます。(表参照) 中でも目を見張るのが、政治資金パーティーによる収入です。甘山会は、4年間で75回も開催していました。14年は