民主党も自民党も、そして、評論家もメディアも、みなわかっていない。 子ども手当ての最大の問題点は、5兆円超という財源、金ではないのだ。そうではなく、フィロソフィー、そして社会の変化の捉え方の問題だ。 何度言っても、鈍感な政治家達には、わからないようだし、それ以上に頭の固いメディアにも通じないし、エコノミスト、評論家達は、そもそも人の言うことを聞かないので、言っても無駄だ。 政治家が考える子ども関連の政策はすべて間違っている。なぜなら、子どもを守るのではなく、有権者である親に媚を売るだけだからだ。 すなわち、子ども一人に対して、毎月2万6千円、これを社会で負担するのは、かまわない。財源が足りないと言う議論は、そもそも理論的にあり得ず、防衛費5兆円をゼロにするのと、道路を含めた公共事業費、国地方合わせて5兆円を削って、子ども手当てにするかどうか、それだけの問題だ。財源がないということはあり得ず
サブプライム危機以来、それ見たことかといわんばかりに、マル経の残党が『金融権力』や『閉塞経済』などの駄本を出しているが、本書は行動ファイナンスの専門家によるオーソドックスな金融理論を踏まえた議論である。 ところが皮肉なことに、その論理構成は宇野弘蔵によく似ている(著者も岩井克人『貨幣論』に言及しているが、あれは宇野のパクリ)。マルクスが資本主義の本質を生産(労働)に求めて労働価値説のアポリアに陥ったのに対して、宇野は流通にその本質を求めた。これは市場で価格が決まると考える新古典派と基本的には同じである。 宇野は資本主義の歴史を差異による利鞘の進化と考えた。商人資本主義は地域による価格差で利潤を上げたが、この差異は通商が発達すると消滅する。これに対して産業資本主義は資本蓄積で利潤を上げたが、これも同様の資本家が出てくると競争によって利潤率が低下する。そこで資本の有機的構成の高度化(技術革
エコノCUBE 有機栽培型日本カルチャー<3/12 20:33> アメリカの第81回アカデミー賞で、「おくりびと」が外国語映画賞を、「つみきのいえ」が短編アニメ賞を獲得、日本映画が2つのオスカーを得る快挙を成し遂げた。 12日の『まーけっとNavi』「エコノCUBE」は、映画に限らず、音楽やアニメといった日本カルチャーの持つビジネスとしての可能性がテーマ。 慶応義塾大学ビジネススクール・小幡績准教授は「映画や音楽業界では今、ハリウッド型のビジネスモデルが崩れ、有機栽培型のモデルが取って代わりつつある」と指摘する。ハリウッド型、有機栽培型のビジネスモデルとは一体どのようなものか、小幡准教授は今人気のアーティスト「Perfume」を例にわかりやすく解説。有機栽培型のビジネスモデルは世界市場に花開くのか、その可能性と課題について鋭く分析する。
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キーワードは公私混同だ。 先日のインターネットテレビの対談でも話したが(今月サイゾーに掲載予定)、公私混同が悪い、といったのが、信用崩壊の始まりだ。 公として、散々リスクをとったビジネスをしておいて、破綻したら、私の部分は守る。株式会社、有限会社、というシステムがそうなっているのだが、それでは信用できない。 金融は有限会社でなかった。イギリスのロイズは無限責任を守り続けたところが誇りであったし、投資銀行はパートナーシップであり、まっとうなファンドは今でもパートナーシップだ。 欧米の金融ですら、有限責任は無責任という認識が、ついこの間まであったのだから、日本がなぜ、公私混同、ビジネスライクに、などという思想に汚染されてしまったのか。 中小企業の個人保証はつらい。しかし、上場すれば外れる、というのもおかしな話だ。それなら、公開企業のガバナンスはがちがちにしなければならない。 麻生首相が、信頼さ
そういえば、東大法学部首席候補生が僕のゼミにもぐっています。 僕の知る限り、東大でも首席クラスになると、公共的なヤツばかりです。 昔、東大助手を4年やったあと、東大で5年間非常勤をやっていたとき、理Ⅲの連中を見ていて初めて気付きました。 「本当に凄いヤツ」になりたいと思うと、そうなるのかな。 利己的なヤツを相手に「本当に凄い」って感染することなんて、ないからな。 ・・・・みたいなことを考えた記憶があります。 例によって宮台発言の一部のみ抜粋します。 宮台◇ (小幡さんの『すべての経済はバブルに通じる』は)素晴らしい本です。証券化とは何か、どんな証券化が何を意味するかを、こんな平明に説明した本はない。サブプライムショックの根本を、そもそもバブルが「仕方ない」現象であることを踏まえて、深い次元で解説しています。 宮台◇ ご著書に「売ろうとしても売れないという流動性リスクが債券の最大のリスク」と
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