前回書いた世田谷の不思議な建物「百窓」の続きです。 いったいこんな建築物は誰が何のために建てたのでしょう? まず,この「百窓」が建てられたのは1965年7月から翌年5月で 工期は約10か月で完成したようです。 設計者は建築家の富田玲子氏と都市計画家の林泰義氏の ご夫婦です。 こちらが富田玲子さん。東大では丹下健三研究室に所属しました。 現在は象設計集団東京事務所主宰。 夫の林泰義氏も東大で建築を学んだまちづくりプランナー, 千葉大学客員教授。 2人は東大大学院時代に結婚されたようです。 2人が設計した「百窓」「百目」は俗称で,正式な名前があります。 正式名称は「起爆空間」または「試みられた起爆空間」と言います。 では,これは2人の家かというと違います。 この家の施主はある社長とも,芸術家とも言われています。 とにかく,個人宅なんです。 発想の原点は,たまたま見ていた「世界建築全集」に出てい