経済学者を名乗る池田信夫氏が、毎月勤労統計の統計処理が適切に行われなかったことに関して、「COBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず、そのミスがチェックできな(かった)」と主張しているのだが、ソフトウェア開発の観点から問題があるので指摘したい。コードレビューと言う観点から言うと、古臭いプログラミング言語の方が有用だったりするし、システムと言う観点では動作テストをまともにしていなかったことの方が問題である。 1. コードレビューよりも動作テスト コードレビューと動作テストは排他的ではないのだが、コードレビューは正しく動作させると言う意味では生産性が低いことが知られており、二択であったら動作テストをすべきなのは議論の余地はない。もちろん、動作テストと言ってもエラーで異常終了しないと言う意味ではなくて、出力や動作が適正であるかの確認。 動作テストがしやすいコードとしづらいコードが