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2009年7月6日のブックマーク (7件)

  • セドナ - 回転図誌

    偶の休みだったので午頃迄寝ていようと思って朝飯もわずにぐうたらしていたらキムラが息せき切ってやってきた。折角気分よく怠惰を満喫していたところを邪魔されたので頗る不機嫌に応対したのだが、流石はキムラだけあってこちらの機嫌を意に介す素振りなど微塵もない。興奮した様子のキムラが言うには近所の浜に鯨が打ち上げられたという。正直なところ間抜けな鯨などより先程の惰眠を継続したかったところだが、キムラは一緒に見に行こうぜと主張して譲らない。この男とは中学校以来の付き合いで所謂腐れ縁という奴だが、初めて会った頃からこういう具合に相手の事情を鑑みようとしない所はずっと変わっていない。多分死ぬまでこのままなのだろうと思う。だから諦めて鯨見物に同行することにした。 同行することにはしたのだが簡単にはこちらの機嫌も好くはならないので連れ立った道すがら鯨について悪し様に罵ってやることにした。キムラを罵らないのはそ

    セドナ - 回転図誌
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

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  • 夢十牌 - トランスパラント・フットプリント

    ※こっそり変えた。 第一打 日常 「くわあ」 授業中。級友からBセット三人前を提供させる契約の履行に成功せしめた初夏の五限目。雲に遮られなかったぬくい日差しが、頼んでもいないのに俺の窓際ポジションに置かれている机の天板をいい具合に暖めておいてくれていた。 そりゃ、あくびも出ようというものだ。誰に俺を責められる? 「……ねえ、ねえ」 後ろから幼馴染(生物学的にはメス。勝負の世界に生きる俺には関係ないこと)の声がするが、俺は無視を決め込む。昨晩の勝負は、ほとんど今日まで続いていたのだ。幼馴染ごとき些末な存在に貴重な睡眠時間を奪われるわけにはいかない。 「聞いてるかな……ね、昨日のさ、電話したさDVD、持ってきてくれた、よね?」 「なんだよ……俺は眠いんだよ……」 そう邪魔しないでくださいという主張をつぶやきつつも、優しい俺は眠たい頭で昨日のことを思い出してみる。 ――昨日。帰宅後、勝負のために

  • アレホ・カルペンティエル『失われた足跡』 - sekibang 1.0

    世界の文学〈28〉カルペンティエール.マルケス (1978年)posted with amazlet at 09.07.02 集英社 売り上げランキング: 1358116 Amazon.co.jp で詳細を見る 「マジック・リアリズムの創始者」とも謳われる、スイス生まれのキューバ育ち、フランス亡命者というコスモポリタンなラテンアメリカの作家*1、アレホ・カルペンティエルの『失われた足跡』を読む。こちらは現在、絶賛絶版中であるが、アマゾンで調べたところ、私が持っているものと同じ集英社「世界の文学」版(ガルシア=マルケスの『大佐に手紙は来ない』も収録されている)が、最安値135円で売っている*2ので「いまだ、さあ、買え!」という勢いでオススメしておきます。超面白かったよ!!!! 話としては、以下のようになる――主人公である<私>は、かつて芸術的な作曲家を目指していたが、戦争による仕事の中断など

  • W.G.ゼーバルト「土星の環」 - my bookish life

    Winfried Georg Sebald「The Rings of Saturn」 ……私たちは荒寥とした音もないこの八月について話した。何週間も鳥の影ひとつ見えない、for weeks there is not a bird to be seen, とマイケルが言った。なんだか世界ががらんどうになってしまったみたいだ。It is as if everything was somehow hollowed out. すべてが凋落の一歩手前にあって、雑草だけがあいかわらず伸びさかっている、巻きつき植物は灌木を絞め殺し、蕁麻の黄色い根はいよいよ地中にはびこり、牛蒡は伸びて人間の頭ひとつ越え、褐色腐れとダニが蔓延し、そればかりか、言葉や文章をやっとの思いで連ねた紙まで、うどん粉病にかかったような手触りがする。……もしかしたらわれわれみんな、自分の作品を築いたら築いた分だけ、現実を俯瞰できなくな

    W.G.ゼーバルト「土星の環」 - my bookish life
    murashit
    murashit 2009/07/06
    (ゼーバルトがきになってしかたがないのでこんど買う)
  •  日常とはごはんをたべることである - 最果タヒ.blog

    大学の文化祭のテーマ募集応募するの忘れてた。あの伝説の「ああ自然死〜このナチュラルなもの〜」(1964年テーマ)を超えるテーマを送ろうと燃えていたのに!やってられん! メールの整理はじめた。これまで一度でもメールくださった方ありがとうございます。私は天下の筆不精なので、返信がなかなか出来ませんが落ち込んだときとかに読み直して癒されたりしています。 メールの整理のついでにこの森山森子の整理も始めました。昔の記事はだいたいおいたわしいです。今の記事もおいたわしいですが、自己愛による盲目で見えていないことにしています。言っておくけどナルシストじゃない人間なんていないんだぞ!(なにがこうも彼女を必死にさせるのか。)森山森子を編集さんが読んでいたりして「私の末代のみなさん申し訳ございません…」と恥じらいから思いました。

     日常とはごはんをたべることである - 最果タヒ.blog
    murashit
    murashit 2009/07/06
    「ああ自然死〜このナチュラルなもの〜」(1964年テーマ) / どこだろうと思ったら母校だった
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    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

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