自治体から各家庭に配給されるカート(車輪付のゴミ箱)は一見ごく普通のプラスチック製だが、実は外から見えにくい場所にマイクロチップがはめ込んである。 マイクロチップの使い道は自治体によっていろいろ。ゴミの重量を自動的に測って、住民から「ゴミ捨て料」を徴収する市もあれば、リサイクリング物を定期的に出しているかチェックする町もある。だが、チップを使う動機はどこも基本的には同じ。再資源化が不可能なゴミを減らし、一般ゴミの処理費を節約したいということらしい。(余談になるが、アメリカでは「燃えるゴミ」、「燃えないゴミ」という分別はない。というのは、ゴミの処理は焼却よりも埋め立ての方が普通だからだ。)