野村総合研究所は新幹線を活用した速達輸送「新幹線物流」に関する調査結果をまとめ、それを基にしたメディア向け報告会を開催した。 野村総合研究所(NRI)は2024年7月4日、新幹線を活用した速達輸送「新幹線物流」に関する調査結果をまとめ、それを基にしたメディア向け報告会を開催した。新幹線物流の事業についての現状と課題についてレポートした。 3割以上の空きスペースを有効活用 近年、物流業界では、新幹線による荷物輸送の事業展開に注目が集まっている。2024年6月時点では鉄道各社のうち、北海道旅客鉄道(JR北海道)と東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、九州旅客鉄道(JR九州)が新幹線を使った小口荷物輸送サービスを展開している。大量輸送の実証実験もJR九州やJR東日本で実施されている。また、同年5月にはJRグループ6社が連携して、全国各地の特産品を東京駅に輸送して販売する取り組み