名古屋大学で「針のない注射器」の研究が進んでいる。開発したのは航空宇宙工学の研究者で、ロケットの打ち上げ時などに発生する衝撃波を応用。痛み
![痛くない「針なし注射器」 名古屋大学の航空宇宙工学、実用化に挑む - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d662530270e9b34f8833c92a16a1957f3e01620c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXZQO4481068020022024000000-1.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26fp-x%3D0.5%26fp-y%3D0.5%26fp-z%3D1%26crop%3Dfocalpoint%26s%3D253c28e1fcd897a1ad1c5bf43ded782b)
物質・材料研究機構の松田翔一主任研究員とラムバール・ギヨム主任研究員、袖山慶太郎グループリーダーらは、人工知能(AI)技術と実験ロボットでリチウム空気電池の電解液を探索し、寿命を2倍に伸ばした。1000万通り以上の組み合わせがある実験条件の中で約1万種の電解液を調製して評価し、添加剤の組み合わせの妙を発見した。電極触媒やメッキ、腐食など電気化学反応など幅広く展開できる。 リチウム空気のアミド系電解液の添加剤の配合を検証した。15種類の添加剤の中から5種を選び、濃度は2通り設定する。これで1153万以上の組み合わせ数になる。実験ではまず充放電3サイクル分のデータから反応効率を求める。 局所最適値法という手法で探索すると反応効率は最大で86・1%。ベイズ最適化では92・8%に向上した。この候補の中から電池寿命を評価すると標準電解液に比べ約2倍に延びた。調製した添加剤5種は一つでも欠けると反応効
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 スペインのデウスト大学とスペインのOsakidetza Cruces University Hospitalの研究チームが開発した「UroSound: A Smartwatch-based Platform to Perform Non-Intrusive Sound-based Uroflowmetry」は、患者が自宅で音による尿流量測定を行うための非侵襲プラットフォームだ。 排せつ物が便器内にたまる水に衝突する際に発生する音をスマートウォッチの内臓マイクで記録することで、尿流量測定を行う。排尿量や排尿時間、中断回数など、日夜問わず家や外出先で24時間の計測を可能とし、排尿障害(下部尿路
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 韓国のKorea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST)の研究チームが開発した「CAROS-Q: Climbing Aerial RObot System Adopting Rotor Offset With a Quasi-Decoupling Controller」は、空中飛行と最大90度の傾斜を登れるドローンだ。 飛行中にローターの向きを90度に変えることで、水平方向の飛行から壁登りのための垂直方向の飛行に数秒で切り替えられる。壁登りが終わると、またローターの向きを変えて水平方向のホバリング飛行に切り替えられる。 これま
ENEOSは、2050年までに日本がカーボンニュートラル(脱炭素化)を実現するための一環として、CO2フリー水素・合成燃料事業などの商用化を目指す研究開発を現在進めている。 同社が進める研究開発の一端を示す典型事例は、2021年8月26日に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公表したグリーンイノベーション基金事業の1つである「大規模水素サプライチェーンの構築プロジェクト」の実証事業だ。 同プロジェクトでは、11件の研究開発テーマが設定されているが、ENEOSの提案内容が4件採択されている。 グリーンイノベーション基金事業/大規模水素サプライチェーンの構築プロジェクト」に係る実施予定先一覧(出典:NEDO) ENEOSが取り組む実証事業から、同社が目指す脱炭素社会の実現に向けた取り組みの概要が推定できるだろう。同実証事業での取り組みを、水素事業推進部 前田征児副部長に聞いた。 -
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 米ニューヨーク大学とU.S. Army Research Laboratoryの研究チームが開発した「Aggressive Visual Perching with Quadrotors on Inclined Surfaces」は、小型ドローンが傾斜面に着地する手法だ。最大90度の垂直面に対して貼り付くように停止できる。 ドローンが着地するには基本的に水平な面を必要し、水平な面がなければ着地は困難となる。もし傾斜面にも止まることができれば着地の選択肢が増えるではないか。上空でホバリングする代わりに、ビルの側面や屋根の傾斜面に貼り付くように止まればバッテリーの節約にもなるのではないか。 研
東京オリンピックの開会式、見せ場の1つは「ドローンの舞」だった。遠隔操作によって1824台もの機体が飛び交い、発光ダイオード(LED)をきらめかせながら大会エンブレムの市松模様を描いたり、地球を形作ったりした。機体はアメリカ・インテル製だったが、もちろん中国もドローンの技術開発を進めている。 「殺戮ドローン」を作る技術 内部に3グラムの指向性爆薬を備えた手のひらサイズの小型ドローン群が、顔認証システムを使ってターゲットを捜索・追跡し、見つけ次第、額にくっついて脳だけを爆薬で破壊して殺害する──。 テクノロジーの未来について研究している「フューチャー・オブ・ライフ・インスティテュート」のスチュアート・ラッセル米カリフォルニア大バークレー校コンピューターサイエンス教授が、2017年に制作したショートムービー「スローターボッツ(殺戮ドローン)」の一場面だ。自律型のAIロボット兵器が悪用される恐怖
国立研究開発法人物質・材料研究機構(以下NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)の吉川元起グループリーダー(現 NIMS・機能性材料研究拠点)が、故Heinrich Rohrer博士、およびスイス連邦工科大学ローザンヌ校の秋山照伸博士(現 NanoWorld AG)・Peter Vettiger博士らと共同で、2011年に開発しました。 MSSは、ナノメカニカルセンサの一種であり、従来のカンチレバー型構造では不可能であった高感度化と小型化を両立した新たなセンサ素子です。1 mm2以下の素子で、従来型と比べ約100倍の感度を実現しました。その独特な構造によって、嗅覚センサに求められる各種特性を網羅した理想的なセンサ素子となっています。 ガスを吸着させる感応膜としては、有機・無機・生体材料など、ほとんどすべての材料を利用可能であり、測定対象や測定条件に応じて、柔軟に対応可能です
日本は、気候変動問題に関する国際的な枠組み「パリ協定」(「今さら聞けない『パリ協定』~何が決まったのか?私たちは何をすべきか?~」 参照)を踏まえて、地球温暖化対策と経済成長を両立させながら、2050年までに80%の温室効果ガスの排出削減を目指すことという長期的目標を掲げています。 この高い目標を現実のものとするためには、CO2の排出削減に関する努力を継続することにとどまらず、石油や石炭など「化石燃料」への依存度を引き下げることなどによって、CO2を低減していく「脱炭素化」のための技術の開発が急がれます。そこで、植物がおこなう「光合成」を人の手で実施することで、CO2を低減しようという驚きの研究が進められています。今回は、脱炭素化に向けた技術のひとつ、「人工光合成」について解説します。 日本が誇る触媒技術を活用した「人工光合成」 さまざまな産業分野のうち、CO2を多く排出しているのはどの産
映像情報メディア学会誌,Vol.57,No.1 (特集 ロボット),pp.50-52,2003. ロボットの機構と制御 -ホンダ・ヒューマノイドに関する考察- 産業技術総合研究所 知能システム研究部門 荒井 裕彦 1.はじめに - P2の衝撃 ここ数年のロボットブームの原点は,やはり1996年末のホンダによるヒューマノイドP2の発表と言えるだろう.発表直後の日本ロボット学会誌1997年1月号を取り出して見ると,既に決まっていた表紙をP2の写真に急遽差し替え,元の表紙は会誌の途中に挿入されるという状態で,当時のロボット研究者に与えた衝撃をうかがわせる. 本特集にもヒューマノイドに関する解説記事がいくつか含まれているが,本稿では個別の技術ではなく表題の「ロボットの機構と制御」という切り口から特にホンダのヒューマノイドについて考えることを通じて,ロボット研究の特質についてふれてみたい. 2.なに
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