次世代通信規格「5G」の登場により、さまざまな通信サービスが変革期を迎えると言われている。中でも、自動運転については大きな変化が予想されており、調査会社による「業界スタンダードを誰が主導するのか?」という質問に対する答えも2年前とは大幅に入れ替わった。5G時代の到来によって、自動車業界はどう変わるのか。スプリントが新たに始めたIoTサービス「キュリオシティ(Curiosity)」などから読み解いていこう。
住友ゴム工業は2019年11月20日、東京都内で技術説明会を開催し、同年12月1日から販売を開始する乗用車用タイヤ新商品「エナセーブ NEXTIII(ネクストスリー)」の開発に貢献した次世代技術を紹介した。 住友ゴム工業は2019年11月20日、東京都内で技術説明会を開催し、同年12月1日から販売を開始する乗用車用タイヤ新商品「エナセーブ NEXTIII(ネクストスリー)」の開発に貢献した次世代技術を紹介した。同製品の開発では、独自のAI(人工知能)技術と新材料技術が盛り込まれ、計画から1年前倒しの発売に至ったという。同社が掲げる次世代タイヤコンセプト「SMART TYRE CONCEPT」の主要技術を採用した第1弾製品としている。 エナセーブ NEXTIIIは、DUNLOPブランドでフラッグシップとなる低燃費タイヤ。転がり抵抗係数を示すタイヤラベリング制度において最高グレードの「AAA-
エイブリックは2019年10月、車載用降圧型スイッチングレギュレーター「S-19902」「S-19903」シリーズを発表した。2.0×3.0×0.5mmの小型HSNT-8パッケージを採用し、車載カメラモジュールや各種車載コントロールユニットの小型化につながる。 PWM制御、PWM/PFM切り替え制御に対応 制御方式は、S-19902がPWM(パルス幅変調)制御、S-19903がPWM/PFM(パルス周波数変調)切り替え制御に対応。独自の低リップル回路を搭載し、PFM制御時でも低リップルを可能にする。これにより、外付け容量値を小さくできるため、機器の小型化、低コスト化につながる。 また、スロープ補償回路や位相補償回路を最適化しており、負荷変動に対する高速な過渡応答を可能にした。過渡応答性は同等製品の約2.2倍に向上している。 入力電圧は4.0~36.0V(定格45V)と高耐圧のため、直接12
車体制御用レギュレーターの一掃を狙う超小型DC-DC:最大36V入力、600mA出力(1/2 ページ) トレックス・セミコンダクターは2019年11月1日、車載ICの品質規格である「AEC-Q100」に準拠した最大入力電圧36Vの同期整流降圧DC-DCコンバーターとして「世界最小」(同社)をうたう「XD9267/XD9268シリーズ」を発表した。主に車体制御システムなど従来電源ICとしてレギュレーターを使用していた用途に向けて提案を行う。 トレックス・セミコンダクターは2019年11月1日、車載ICの品質規格である「AEC-Q100」に準拠した最大入力電圧36Vの同期整流降圧DC-DCコンバーターとして「世界最小」(同社)をうたう「XD9267/XD9268シリーズ」を発表した。主に車体制御システムなど従来電源ICとして出力100~200mAクラスのレギュレーターを使用していた用途に向けて
ミツバは、「第46回東京モーターショー2019」(会期:2019年10月24日~11月4日、東京ビッグサイト他)において、樹脂製の中空成形品の革新的な生産性向上を実現する新工法となる「1ロータリー一体式120°旋回成形システム」の技術を紹介した。 自動車用ランプ部品のような中空成形品を製造する場合、光源や回路基板などを組み込むハウジング部と、光源の光を効率よく投影するためのレンズ部を別々に射出成形し、それらを型抜きした後に、再度接着剤などを使った接合を行う必要がある。この場合、それぞれの成形部品を在庫として保管するとともに、型抜きによるダメージの有無を検品する必要がある。 新工法の1ロータリー一体式120°旋回成形システムは、1つのターンテーブル上に成形機(射出頭)を3台設置した一体成形機だ。金型の下型を、ターンテーブルを使って、3台の射出頭の位置に対応するように120度旋回で回転移動させ
さらばエンスト! ―― 劣化した車のバッテリーを復活させる方法(2):Wired, Weird(1/3 ページ) エンストを起こしやすくなった劣化した車のバッテリーを復活させるため、バッテリー改善器を自作することにした。今回は、前回判明したバッテリー改善器の修正点を克服し、バッテリー改善器を完成させる――。 ⇒連載「Wired, Weird」バックナンバー 前回は、エンストを起こしやすくなった劣化した車のバッテリーを復活させるためバッテリー改善器を試作した。バッテリー改善器を付けて充電を繰り返したら、エンストの頻度が少なくなり効果は確認できた。パルス電圧をバッテリーに印加することでバッテリーの性能が改善する意味もほぼ理解できた。さらに、知人の自動車整備工場を訪問しバッテリーを改善する情報を収集し、改善するポイントと目標が見つかった。それはパルスの電圧を高くすることとパルスの周波数を最適化す
21日、ITmedia Newsに「電気自動車の世界市場予測 2年後にHVなど抜き主力に」という記事が掲載された。「THE SANKEI NEWS」からの転載記事だ。短いので全文を引用する。 調査会社の富士経済は20日、電動車の世界販売台数予測について、電動モーターのみで動く電気自動車(EV)が、ガソリンエンジンと併用するハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を令和3(2021)年に抜いて主力となるとの見通しを発表した。17(2035)年には2202万台と、現在の17倍にまで急成長するという。 従来はPHVが最多になるとみられていたが、中国や欧州などでの政策誘導や技術の進展でEVの伸びが急加速すると予想。日本の自動車メーカーが得意とするHVも増えるもののEVには後れをとる見込みだ。 今回の予測で17年のPHVの販売台数は1103万台と、昨年予測の1243万台より伸びが鈍
「運転を代わってもらえますか。ナルセペダルの使い方を教えますから」と社長。取材ついでに、実際にナルセペダル搭載車を運転させてくれると聞いていたが、まさか会ってすぐに運転することになるとは思っていなかった。 社長の説明を聞きながら、ナルセペダルに足を乗せる。詳細な仕組みと特徴はまとめて後述するが、簡単に言うと、この大きなペダルを踏み込むとブレーキがかかる。これは普通のクルマと同じだ。異なるのがアクセル操作。かかとの位置は動かさず、つま先を右にずらしペダル右側面についている縦長のアクセルレバーを押すと、アクセルが作動する。 最初は恐る恐るだったが… 最初は違和感がある。が、徐々に慣れてくる。通常のクルマでも、かかとを固定したまま、ブレーキとアクセルのペダルを足が右に左に行き来しているからだろうか。 説明と練習はトータルで5分程度。「高齢者ならもう少し練習しますが、もう大丈夫でしょう。出発です」
ベルギーの研究開発機関imecは、ドイツ ベルリンで2019年6月17~19日に開催された「European Electric Vehicle Batteries Summit 2019」において、全固体リチウム金属電池のエネルギー密度を、従来の2倍に高めることに成功したと発表した。現在、電池の試作用製造ラインを拡張しているという。これにより、電気自動車(EV)の長距離走行実現への道が開かれる。 充電速度0.5C(2時間)で、エネルギー密度400Wh/Lを実現 ベルギーの研究開発機関imecは、ドイツ ベルリンで2019年6月17~19日に開催された「European Electric Vehicle Batteries Summit 2019」において、全固体リチウム金属電池セルのエネルギー密度を、従来の2倍に高めることに成功したと発表した。現在、電池セルの試作用製造ラインを拡張している
1999年6月、日産自動車のCOO(最高執行責任者)に就任したカルロス・ゴーン氏は、長年にわたり日産が垂れ流してきた赤字を止めるために、猛烈なスピードで改革に動き出した。恐れおののく社内の関係者や系列の部品メーカーに容赦なく「変わる」ことを要求。変革チームを結成し、工場閉鎖や人員削減などのリストラを含む「破壊」を本格化させた。日経ビジネスから発刊した書籍「カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年」と連動するオンラインゼミナールの2回目では、日産入りしたゴーン氏の下で始まったケイレツ解体の動きに迫る。 1999年10月19日午前10時。東京・港区、新高輪プリンスホテル「飛天の間」に、日産自動車COO(最高執行責任者)のカルロス・ゴーン氏が姿を現した。 約1000人のビジネスパーソンでびっしり埋め尽くされた客席から拍手が起こる。だが、会場全体に響き渡るほどの大きさにはならず、拍手はすぐにやんだ。むしろ
2018年、中国の新車販売台数は2.8%減の約2800万台で28年ぶりの減少となった。自動車減税の終了や米中貿易摩擦の影響による消費者心理の悪化などが要因として指摘されている。ところが日系自動車メーカーの関係者からは、なぜかそれほど厳しい現状を嘆く声は聞こえてこない。 実は日系メーカーの18年の新車販売台数(乗用車)を合わせると約445万台となり、17年実績を約24万台上回っている。豊かな消費者が増えるにつれて品質面で定評のある日系メーカーが再評価されており、ブランドとしての優位性を享受できる局面に入りつつある。中国市場自体が踊り場にあるのは事実だが、中長期的には3500万台市場となるポテンシャルがあるとされる。ホンダは4月中に湖北省武漢市で新工場を稼働させる。日産自動車、トヨタ自動車も中国での生産増強を計画しており、各社ともアクセルを緩める気配はない。 対照的に厳しい立場に置かれているの
サイプレス セミコンダクタが車載マイコン「Traveo(トラビオ)」の新世代ファミリーとなる「Traveo II」を発表。プロセッサコアとして、現行のTraveoの「Cortex-R5F」に替えて、「Cortex-M4」や「Cortex-M7」を採用することで、スケーラブルな性能や低消費電力などを実現したことを特徴とする。 サイプレス セミコンダクタ(Cypress Semiconductor)は2019年3月12日、東京都内で会見を開き、車載マイコン「Traveo(トラビオ)」の新世代ファミリーとなる「Traveo II」を発表した。プロセッサコアとして、現行のTraveoの「Cortex-R5F」に替えて、「Cortex-M4」や「Cortex-M7」を採用することで、スケーラブルな性能や低消費電力、より高速の入出力インタフェースの搭載、高レベルの機能安全やセキュリティへの対応などを実
ラックはインターネットにつながるコネクテッドカーのセキュリティー分野に参入し、自動車に搭載されたネットワークがサイバー攻撃を受けた際、攻撃を受けた電子制御装置(ECU)がどれかをピンポイントで特定できる技術を確立した。これまでサイバー攻撃を受けたことは分かっても、車載ネットワークに使われている100個以上のECUの中から、攻撃を受けたECUを特定することが難しかった。同社は今後、この技術を「スマートCANケーブル」として製品にする。自動車メーカーや電装メーカーなどに訴求し、より安全なコネクテッドカーの実現に役立ててもらう構え。 グローバルスタンダードを目指す 同社の渥美清隆IoT技術研究所長(工学博士)は「この技術を(国内だけで使われるだけの)ガラパゴスなものにするつもりはない」とする。国内外の標準化機関にも働きかけて、この技術をコネクテッドカーが採用するセキュリティー対策のグローバルスタ
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは7日、国内外の工場の一時的な稼働停止を検討していると明らかにした。国内での主力6工場は、最大2カ月の長期間の稼働停止も視野に入る。中国で車載や産業機器向けのマイコン需要が急減しており、在庫調整に踏み切る。車載依存の高さが、裏目に出た格好だ。 主力6工場は、那珂工場(茨城県ひたちなか市)を筆頭に、シリコンウエハー上に回路を形成する「前工程」を手掛ける。4月末からの大型連休、8月の夏休み期間でそれぞれ1カ月ずつ、工場の稼働を停止する考え。従業員や自動車大手など主要顧客への説明も進めている。 稼働停止は、中国を中心にルネサスの主力商品であるマイコンの需要が急減しているためだ。2018年夏以降、ルネサスは前工程工場の稼働率を低下し、在庫削減に努めてきた。300mmウエハーを使う工場の稼働率は18年10~12月に6割弱まで低下し社内での在庫は減ったものの、販売チ
もしあなたがどういう形であれカーエレクトロニクスの設計に携わっているのであれば、恐らく一般の方よりはISO 26262規格のことをよく理解しているでしょう。あなたの組織がカーエレクトロニクス設計の土台にしているISO 26262規格は2011年に発行された初版のものかもしれません。最新版は、正式にはISO 26262:2018として知られ、一般にISO 26262第2版と呼ばれています。 規格は進化していくべきものですが、いったい何が、どのような理由で変わったのでしょう? 私は長年にわたってISO 26262規格策定作業グループのメンバーを務めています。特にIPに関してこの規格がどう解釈されるべきかという問題に取り組んできたのですが、正直なところ、非常に苦労しました。私の見解では、この規格はもともと、チップは1つの組織内で完全にゼロから作られるという暗黙の前提に基づいて書かれており、これは
欧州でシステム電圧48Vの自動車の市場投入が本格化し始めた。これに先駆けること実に約15年、2001年にトヨタ自動車はシステム電圧42Vを採用した「クラウン マイルドハイブリッド」を発売している。現在の48V車向け技術を先取りし、その商品性に対する知見を他社よりも早くから蓄積してきたのである。 日本の自動車業界は現在、電気自動車、ストロングハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、そしてマイルドハイブリッド車と、多様な電動パワートレーンのクルマを扱っている。今後、48V車に取り組むにあたり、付加価値の創出と市場投入の見極めが必要になる。 42V対応技術の標準化とクラウン マイルドハイブリッドの開発に携わった、名古屋大学 非常勤講師の寺谷達夫氏に、世界に先駆けて42V車を発売するに至った経緯、その後の自動車業界を取り巻く環境の変化、さらには今後48V車の普及を加速させるためのポイントについて
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