「ひかり電話」はまだまだ止まる (谷島 宣之=「経営とIT」サイト編集長) 交換手を介さずに電話をつなぐ「自動電話交換機」が日本で初めて導入されたのは1926年1月のことという。当時は故障が多かったに違いない。それから80年あまり経ち、電話交換機による固定電話サービスは完成の域に到達した。家から固定電話をかけて、つながらなかったという経験をした人はもういないのではないか。 ところがここへ来て、電話がつながらないという事態が相次いで起きている。NTT東日本とNTT西日本の「ひかり電話」故障である。先月でいうと、5月15日から16日、23日、28日にそれぞれ、ひかり電話がつながらないトラブルが発生した。ひかり電話は2006年にも、3月、4月、9月、10月、12月と、つながりにくい状況になっていた。電話が日本に上陸して100年以上が経ったが、電話が簡単にはつながらない時代が再びやってきた。