イラク戦争での戦禍の様子や、オサマ・ビンラディン容疑者のメッセージ映像などを放映し、日本でも有名になった中東の衛星放送局「アルジャジーラ(AlJazeera)」。テレビ放送だけでなくインターネット上での情報配信にも積極的で、アラビア語のほか英語でもニュースを配信している。 アルジャジーラはどのような考えのもとで、オンラインビジネスに参入しているのだろうか。札幌で開催されている著作権に関するイベント「iSummit 2008, Sapporo」において、AlJazeera Networkニューメディア長のMohamed Nanabhay氏が、同社のオンライン戦略を紹介した。 アルジャジーラはカタールのドーハに本社を置き、世界62カ所に拠点を持つ。従業員は約3000名で、ニュース放送のほかスポーツチャンネルなども保有している。 Nanabhay氏は、放送局が抱える課題をいくつか指摘した。まず、