地球温暖化問題とともに、世界の水資源についてメディアが取り上げるケースが増えてきた。日経産業新聞は2008年6月3日〜6日にかけて水問題に関する連載記事を掲載。安全な水に接することのできないアフリカや南アジアの現状についても報告している。 地球温暖化問題もそうだが、実は水資源問題でも、清浄な水を確保する手段を提供できる日本企業の出番は多い。海水から真水を得るための逆浸透膜などの開発では、日東電工や東レなどが世界の先頭を走る。さらに効率のよい技術を求めて、各社の開発競争が激化している。 水資源問題は地球温暖化問題と切っても切れない関係にある。気候変動の影響が水不足や洪水といった形で広範に影響しているだけでなく、国境を越える河川の水利用が国際紛争の大きな原因の一つとなっている。灌漑用水がさらに逼迫するようになれば、現在以上に食料が高騰し、深刻な南北対立を招きかねない。日本と日本企業がどう貢献で