福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は27日、同県いわき市沖での試験操業でとれたユメカサゴから、国の規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を上回る110ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。 とったユメカサゴは全て出荷停止にし、市場には流通しないという。試験操業でとれた魚介類から規制値を超えるセシウムが検出されたのは今回が初めて。 県漁連によると、ユメカサゴは水深150メートル以上にすむ魚で、東京電力福島第一原発事故後、県による調査などで一度も規制値を超えたことがなかった。今回の検出を受けて、県漁連幹部は「当面、ユメカサゴは出荷を停止し、重点的に検査を実施する」としている。