新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが発生し、非日常が日常になって久しい。かつて、わたしの店ではトークイベントやライブを開催し、店内は多くの人で賑わっていました。それも遠い昔のようです。今は、静かになった店内でお客様から買った本をきれいに拭いた後、値付けをして棚に並べるといった古本屋の仕事を続けられることに感謝の日々を過ごしています。 そうした中、違和感を感じるときがあります。コロナの自宅療養者は全国で60,532人に上り(厚労省サイト2021年9月17日現在)、こうしている間にも誰にも看取られずに亡くなる人、必要な医療を受けることができずにいる人のことをふと思い浮かべるときです。「もし瓦礫の下に6万人が生き埋めになっていたとしたら、すぐにも救助するだろうね」と友人が言っていました。自宅療養者という言葉の陰でリアルなイメージが描けないからなのか、多くの人が自分たちが過ごしている日常と
詳細情報 NII書誌ID(NCID)BA67293678 ISBN4560049939 出版国コードja タイトル言語コードjpn 本文言語コードjpn 出版地東京 ページ数/冊数217p 大きさ20cm 分類 NDC8 : 915.6NDC9 : 915.6 件名 BSH : ニューヨーク -- 紀行・案内記BSH : 古書店
早稲田古本屋日録 向井透史著 右文書院, 2006.2 タイトル別名 Waseda furuhonya nichiroku タイトル読み ワセダ フルホンヤ ニチロク
名古屋は鶴舞で駆け巡り。そこは驚愕の古本蟻地獄!長ーい罠のような古本屋ロードだったのです! ●名古屋「山星書店」 鶴舞駅の歩道橋を渡ったところの一軒目。「やまぼし」と読む。まず店頭に掲げてある看板の書体がかっこいい。一見普通の古本屋だが、中に入ると文学がいい感じ。純文学と探偵・推理小説が整然と並べられている。当時の印刷が波に乗り始めた綺麗な本が多い。網目の粗い印刷に原色な感じは、背を見ているだけでアナザーワールドに誘ってくれる。他は歴史・宗教・建築・土木・生物・美術など。店の真ん中を貫いている棚が、中ほどでクリ貫かれており、トンネルのように潜るのがちょっと楽しい。店員さんはずーとっ、梱包材の「プチプチ」の話をしている…。 ●名古屋「大学堂書店」 1Fと2Fに分かれている。2Fは漫画・特撮・DVD・レコード・写真集など。1Fがいわゆる古本。すべての本に帯が巻かれ、版と値段が書かれている。文庫
遠い下鴨・糺の森の古本市の賑わいと闘いを漠然と想像しながら、午前のうちに渋谷に出かけ「第25回渋谷第古本市」に突入する。駅の中央改札から、一度も外には出ずに『東急東横店西館』へ。エスカレーターを上り詰めてたどり着いた、午前十一時半の八階催物場は、どのワゴンにも隙間が無いくらい、人が鈴なりになっていた…おぉ、東京も負けじとデパート内に、古本紙風がゴゥゴゥ吹き荒れてるではないか。入ってすぐの「ほん吉」(2008/06/01参照)ワゴンに囚われつつ、今日は安い本を買うことにしよう。一冊500円くらいのリミッターを己に課し、買い過ぎないよう気をつけていこう。そう初っ端から決心して、ワゴンに張り付く古本修羅越しに、必死に背文字を読み取って行く。「九曜書房」(2009/03/26参照)の品揃えに心弾ませるが、ちょっと今日の私では手が出せない感じが続く。「アート文庫」もガラスケース含め、児童文学や探偵小
五月の連休中、荻窪のささま書店、Titleに行った。Titleでは北田博充著『これからの本屋』(書肆汽水域)を買う。ささま書店には、鶴見俊輔の本が大量に並んでいた。棚一列以上はあったかもしれない。そのあと歩いて西荻窪の音羽館に行く。 この先、本の世界が拡大していく可能性は低い。ただし、すくなくとも小さな商売が成り立つ程度には本が好きな人はいる。とにかく活字に触れていないと生きていけない“病人”もいる。 個人の新刊書店の一角で古本を売り、個人の古本屋の一角で新刊を売る。『これからの本屋』という言葉から自分が連想したのは新刊と古本の境界がぼんやりしている世界だ。おそらく今後の新刊書店は、膨大な本を売る大型書店と小回りがきいて「一芸」に特化した小さな書店に分かれていくような気がする。 出版不況はまだまだ続く。たぶん、ずっと下り坂だろう。書店に限った話ではないが、これまで人が行っていた仕事が機械化
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