英国の機関リポジトリにおけるウェブアクセシビリティ対応 電子情報部電子情報流通課・横田志帆子(よこたしほこ) 英国では公共部門のウェブサイトに対し,誰もが利用できる形で情報や機能を提供すること,すなわちアクセシビリティへの対応が,2010年に制定された“Equality Act”(平等法)において義務付けられている。2018年に施行された規則で対応期限が示されたことを背景に,大学等の機関リポジトリの運営者コミュニティにおいて議論が活性化している。本稿では,英国の機関リポジトリにおけるウェブ技術のアクセシビリティ,すなわちウェブアクセシビリティ対応に関する検討の経緯と現状を概観する。 ●2018年以前:ウェブアクセシビリティとオープンアクセス 機関リポジトリにおいて提供される論文・記事等のコンテンツが,障害の有無にかかわらず誰でも利用可能であるべきだという議論は,法整備により義務付けられる以
英国図書館が進める音声記録の保存事業 利用者サービス部音楽映像資料課・鈴木三智子(すずきみちこ) ●事業の概要 英国図書館(BL)では2015年に,録音資料の保存のために我々に残されているのはあと15年ほどである,という報告がなされた(E1753参照)。それを受けて同館では音声記録の保存プロジェクト“Save our Sounds”を発足し,その一環として,“Unlocking Our Sound Heritage”(UOSH)を2017年から開始した。UOSHの目的は,記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなるおそれがある音声記録50万点を保存することである。BLが地域のハブ機関である国内10機関と連携して希少なコレクションをデジタル化・目録化し,その音源を誰もが自由に聴くことができるウェブサイトを開設する計画である。対象となる音源は録音の歴史が始まった1880年代からの多彩な音
ロンドンにある女性運動の専門図書館フェミニストライブラリーが閉鎖の危機にあるとのことです。 フェミニストライブラリーが入居している建物を保有しているサザーク区カウンシルが、年間の賃料を1万2千ポンドから3万ポンドに値上げしたためで、この増額に合意できない場合、2016年3月1日に退去する必要があるとのことです。 同館では、昨年から新しい建物を探しているけれども、適切な物件を見つけることができていないとのことです。 同館では、緊急の寄附金を募集しているほか、カウンシルに対してその決定の再考を促すための署名運動を行なっています。 カウンシルは、4月30日までライブラリーの決定を待つとのことです。 フェミニストライブラリーは、女性運動の資料の保存と参政権運動の歴史を記録するために1975年に女性グループによって設立されたライブラリーで、世界中の7,000冊の本、1,500タイトルの雑誌や、フェミ
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