自分の研究(象徴天皇制)と深入りしてしまった公文書管理問題について思いついたことを書いています。拙著『公文書をつかう―公文書管理制度と歴史研究』(青弓社)刊行しました。 2013年3月7日から8日にかけて、所属大学のプロジェクトの一環で、大阪大学アーカイブズと神戸大学附属図書館大学文書史料室を訪問してきました。 せっかくなので、簡単な見学記を。 なお、ここでの記述は、私が見聞きしたことを私の解釈で書いているものです。よってその施設の公式見解では無いことはあらかじめお断りしておきます。 今回は神戸大学を。前回の大阪大学アーカイブズはこちら。 ■図書館の一部局として 神戸大学の大学アーカイブズである大学文書史料室(以下「史料室」と略す)は、附属図書館に属している。 場所は百年記念館の一角にある。 綺麗な建物なのだが、後述するように、アーカイブズの書庫としては使いづらい形である。 史料室の向かい