近年、供給不足が慢性化していた半導体が一転して過剰供給に陥っている。供給量調整に奔走するメーカーがある一方で、むしろ供給力強化に向けた計画を立てるメーカーも存在する。その理由は。 2022年第2四半期の決算説明会で、半導体メーカー各社の経営陣は「スマートフォンやPCの需要減退に伴い、コンピュータチップの供給過剰に直面している」と発表した。 Appleに半導体を提供しているTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC:台湾積体電路製造公司)のC・C・ウェイCEOは2022年7月21日に開催された同社の決算説明会で、半導体のサプライチェーンが「より健全な需給バランスを取り戻すのに数四半期かかる」との予想を発表した(注1)。同氏によれば、スマートフォンやPCのメーカーが在庫レベルを調整したことが半導体チップの供給過剰につながったという。 米国アイ
![半導体が過剰供給に それにもかかわらず「供給力強化」をとるメーカーの腹積もり](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dfc4f2e144fa278ccf75c3ba9b6b02d516539f9e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F2208%2F10%2Fcover_news015.jpg)