独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は29日、渥美半島沖の遠州灘でメタンハイドレートの海洋産出試験の現場作業を開始したと発表した。2月には海洋で世界初となるメタンハイドレートからのガス生産実験を実施する予定。 産出試験に使う地球深部探査船「ちきゅう」が、寄港していた静岡市清水区の清水港から試験海域に到着。28日から、ガス生産実験に向けた準備作業に入った。 試験場所では2012年2~3月、産出用の井戸を事前に掘削した。今回は、海面下1300メートル前後の地層内にある固体のメタンハイドレートを分解し、メタンガスを取り出す作業を約2週間続ける。3月末までに一連の工程を終える。 ちきゅうは1月12日から清水港に停泊。試験用の資機材などを積み込み、27日に出港した。