(英エコノミスト誌 2012年9月1日号) 1期目の実績にムラのあった大統領は今、2期目に向けて説得力のある主張を展開する必要がある。 今から4年前、デンバーで、人々を奮い立たせる力を持つ大統領候補は米国を変えると宣言した。バラク・オバマ氏はその時、党派的な違いは忘れ、失業者の希望を回復し、地球を温暖化から救う取り組みを開始し、米国の誇りを取り戻すと約束した。 オバマ氏は9月初め、ノースカロライナ州シャーロットで開催される民主党全国大会で、この希望に満ちた計画をほとんど完了しないまま、仲間の民主党員に向けて演説することになる。4年前と比べて失業者は300万人増加し、国の債務は5兆ドル膨らんだ。 政党間の行き詰まりは過去最悪の状態にある。純粋に目覚ましい功績である医療制度改革は、恨みを生む根源になっている。ビジネスマンは、オバマ氏は資本主義を憎んでいると思っているか、単に無関心なだけだと思っ