貧困・自殺・看取り・葬儀 目の前にある現実を受け止めて、人として何が出来るか。中下大樹の取り組みを発信していきます。 粉雪が舞う季節だった。 それは忘れもしない2011年3月下旬のこと。 私は宮城県石巻市の遺体安置所に入った。 大切な親友を私は津波で喪った。 その親友に会いたい一心で、私は東京から石巻の遺体安置所に向かった。 初めて安置所に足を踏み入れた時の光景を、私は一生忘れることはないだろう。 おびただしい数のご遺体が、規則正しく床に並べられ、剥き出しの足の裏が私の目に飛び込んできたのである。 当時はまだ柩も充分に届いておらず、遺体の数が多すぎて、毛布やブルーシートで包まれたままの状態であった。 その脇を遺族が懸命に自分の親族を探し求めている。 時々、「お父さん」「お母さん」と言いながら泣き叫ぶ声が聞こえてくる。 私は言葉が見つからず、その場に立ち尽くしてしまった。 すると、僧衣を来て
東日本大震災後、初めてとなるお盆を迎える被災地で、遺体のない葬儀が相次いで執り行われるようになった。行方不明の肉親の死亡届を出した遺族は、「せめて初盆前にきちんと弔ってあげたい」という痛切な思いで遺影に手を合わせる。大切な人を失った現実を受け入れたくない、というためらいの気持ちを抑えながら、残された被災者は心の区切りをつけようとしていた。 祭壇に並んだ二つの遺影に一つの骨つぼ。仙台市内の寺院で今月6日、同市の会社員佐々木靖起さん(31)が、妻で震災当時38歳だった文江さんと、生後3週間の長女・一華(いちか)ちゃんの葬儀を営んだ。2人は3月11日、同市内の文江さんの実家で津波に流された。文江さんの遺体は10日後に見つかったが、一華ちゃんの行方は分からないままだ。 震災による行方不明者は今も4800人を超える。行方不明になって3か月を過ぎた被災者については、自治体が家族からの死亡届を受理し、法
葬儀や、葬儀社に求める内容が 変化する中、変化に対応できない古いタイプの人や 変化に気がつかない人、気がつきたくない人もおられます 震災後の日本自体が変わり行く中 「葬儀」は変わらない・・・と思うのは 変わらないで欲しいという願いかも知れません。 世の中の景況感は、如実に葬儀の形態や費用負担の 軽減化にも影響をもたらします 今、生きるために何が必要かという 切実な現実は 「葬儀」さえも、「横に置いといて・・・」と 一旦猶予され 優先順位を考えてから、葬儀の費用の具体的な 話しになってくるのです (生活や、将来のことを考えると) 後は、原発事故のように 先が見えない不安が 「葬儀」の形態を変えつつあるのでしょう 私たち葬儀業界にとっては 一に原発の終息 次に東日本の復興を軌道に乗せること そして、景気浮揚が 一番必要では無いでしょうか・・・ 気持ちと心に余裕が無ければ 「葬儀」どころではない
クリックして拡大する震災犠牲者の埋葬地にはたくさんの墓標が立ち並ぶ。いくつもの墓標を巡る人の姿も。「この町は狭いから、みんな知り合いみたいなもんです」と被災者の1人はつぶやいた=7日、宮城県女川町 55人-。3月11日の震災から4月5日までに、岩手県大船渡市の葬祭業、鈴木洋さん(61)が見届けた数だ。極限の現場を見続けた“おくりびと”は今、遺族からの「ありがとう」を静かにかみしめている。浴衣を死に装束に 11日。停電し情報が途絶えた。自宅前の坂を下りた先にある繁華街で、多くの命が海に消えていた。 12日。1人目の納棺を頼まれた。だがガソリンが手に入らない。約30キロ先の依頼者の家へたどり着けない。会社を辞めて、1989(平成元年)年に今の会社を興して初めて、仕事を断った。 13日夜。顔見知りの女性の納棺を頼まれた。遺体安置所になった中学校体育館。遺族が言った。「裸ではかわいそう。早く旅の支
安住の地「安らかに」大雄寺で33人の合同葬 南三陸 東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県南三陸町志津川にある大雄寺(だいおうじ)で30日、親族が犠牲になった檀家(だんか)の合同葬があった。祭壇には33人の遺骨が安置され、遺族ら200人以上が津波に命を奪われた肉親や友人の冥福を祈った。 ◇ 非常時の葬儀のため法名ではなく、俗名で執り行われ、小島孝尋住職らの読経に続き参列者全員が焼香。故人を思い起こし、涙を浮かべる人の姿が見られた。 葬儀の後、小島住職は遺族らに「本来とは違う形式になったが、安住の地で安らかに眠ってもらえると思う。皆さんは自分たちの生活を第一に考えてほしい」と説いた。 海岸から約1キロの大雄寺は山門下まで津波が押し寄せ、周辺の住宅は大半が全壊した。寺は直後から被災者を受け入れ、現在も公的避難所への移動が困難な高齢者がいる世帯を中心に約30人が身を寄せている。 ◎「努め
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