24年にわたる介護生活を作品にしたためてきた長崎市の詩人、藤川幸之助さん(51)=「上」は19日掲載。昨年9月末に逝った母キヨ子さん(享年84)は、人生の3分の1を認知症として過ごした。つまり藤川さんは、人生の半分を認知症の母に寄り添ったことになる。 自宅で見せてくれたキヨ子さんの遺影。認知症になる前の笑顔の写真の隅に、認知症を患ってからの小さな写真が挟んであった。藤川さんにとって「一番、母らしい写真」であり、その姿を「天衣無縫の母になった」と表す。そんな思いは詩作「遺影」「愚かな病」などににじむ。認知症の母を「恥ずかしい」と思っていた藤川さんの心は、どうして変わったのか。 2000年、キヨ子さんを実家のあった熊本県から長崎市の介護施設に移した。これを境にキヨ子さんは言葉を失い、食べられなくなる。藤川さんの判断で胃に穴を開ける胃ろうを施し、寝たきりになった。 弱っていく母を前にして、紙オム
終末期医療とケア、在宅サービスなどの課題を、医療や福祉の関係者、患者、市民らが学び合う「日本ホスピス・在宅ケア研究会」(神戸市)。7月には長崎市で全国大会が開かれ、在宅医療・福祉を担う地域のネットワークをテーマに、長崎の実践や各地の先進的な取り組みが紹介された。6日と7日にあった大会の様子を報告する。 6日は連続シンポジウムを開催。第1部で多職種が連携する「長崎方式」の取り組みを全国に発信した。 坂の町・長崎では往診が大変だが「病院から自宅に戻られない患者を出したくない」と志した開業医が連携。「長崎在宅Dr.ネット」を2003年に設立し、主治医とバックアップ役の副主治医が2人1組で24時間365日の安心を支え、自宅死率は約50%と高い。 その活動を側面支援するのが「長崎薬剤師在宅医療研究会(P-ネット)」。薬局の薬剤師が自宅を訪ねて薬の管理指導を担う。長崎市訪問看護ステーション連絡協議会が
書籍化のスタートと同時期に映画化の話も立ち上がり、現在制作に向けて動いているという。価格は1260円(画像クリックで拡大) 62歳の漫画家が89歳の認知症の母との日々を描いたコミックエッセイ『ペコロスの母に会いに行く』が、派手な宣伝をしていないにもかかわらず好調に売れている。作者は40歳で故郷・長崎県に戻ってきた岡野雄一氏。タイトルにある「ペコロス」は小型タマネギの品種名で、頭髪がない作者の愛称だ。息子のことも忘れつつある母が、その頭をぺちぺちと叩くことで息子だと確認する様子など、悲しい出来事もユーモアを交えて描いている。 このコミックエッセイは、岡野氏が2012年1月に自費出版した本が基となっている。自費出版本の初版は500部だったが、内容にほれ込んだ旧知のカフェオーナーや詩人の伊藤比呂美氏、Facebookにたけた音楽プロデューサーなどが熱心に応援し、短期間に3刷1500部まで躍進した
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