「自宅内では弔問に訪れた麻生太郎前首相が沈痛な表情を浮かべ、亀井静香金融・郵政改革担当相がおえつをもらしていた」。亡くなった中川昭一元財務相宅の様子を伝えた記事の一文です。 誰しも自分1人では生きていくことはできません。程度の差はあれ、どんな人の死にも、悲しむ人がいるはずです。 「直葬」について、曹洞宗広報担当課長の松尾徹裕さんから「多くの直葬は、亡くなる本人の遺言でされている。送る人の気持ちを、もっと大切にする必要があるのではないか」という指摘を受けました。 連載に対して寄せられた感想にも、同様の指摘が散見されました。「『子供の世話になりたくないから直葬する』といっても、『親孝行したい』と思う子供もいる」(千葉県大網白里町、女性)▽「心のこもった別れとなると、直葬のように、そんな簡単なものでいいのでしょうか」(匿名)▽「墓や葬式は本人のためにやるのではなく、残された子供、親族、友人が故人