(英エコノミスト誌 2012年1月14日号) ギリシャの経済危機が悪化している。一般市民の生活も同様だ。 ギリシャから伝わってくるニュースは、いよいよ悲惨になっていく。国内総生産(GDP)は2012年に、4年連続で縮小する見込みだ。デフォルト(債務不履行)やユーロ圏離脱の話題も盛んになっている。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は先日、民間債権者にヘアカット(債務減免)を課す対策に向けた緊急プロセスの実施を求め(今では50%以上のヘアカットが必要かもしれない)、さもないとギリシャは欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの第2次融資を受けられない恐れがあると語った。 またギリシャでは、警備員が1人しか勤務していない国立美術館から、窃盗団がピカソの絵画を盗むという事件が起きたばかりだ。 夜は賑わうアテネの街角 しかし、アテネの夜は大抵、賑やかだ。幾多の抗議デモの舞台となったシンタグマ広場界