「賢者が描く10年後のインターネット」の3回目は、米グーグル副社長兼チーフ・ネット・エバンジェリストのヴィント・サーフ氏だ。インターネットの標準プロトコルであるTCP/IPの誕生に重要な役割を果たし、「インターネットの父」の1人と呼ばれるサーフ氏に、彼が描いている未来について話を聞いた。 あなたは「インターネットの父」と呼ばれています。当時、思い描いていたインターネットと現在の状況を見て、何が大きく異なりますか? まず最初に言っておきたいのは、私は“インターネットの父”と呼ばれるが“唯一の父”ではないということだ(笑)。ロバート・カーンと2人でTCPのデザインをしたのは事実。しかしその後、何千万人という人がネットに貢献してきたからね。普及に関しては政府も後押ししてきた。その前提でお話することにしよう。 私たちがインターネットのデザインを始めたのは1973年の春だ。今年で40年が経とうとして
米Googleは先週、同社が提供するモバイルOS「Android」の事業責任者を交代すると発表した。これまでの責任者だったAndy Rubin氏が退き、今後は同社の「Chrome OS」事業の責任者であるSundar Pichai氏が両事業の統括責任者となる。 一見、腑に落ちない異動 この人事異動はちょっと見には、かなり不自然な動きだ。何故かと言うと、大成功した事業の責任者を降板させて、まあまあの成績を収めている事業の責任者を厚遇したからである。 Androidと(Chrome OSの前身となるブラウザ)Chromeの両事業は、奇しくも同じ2008年9月にGoogleの新規プロジェクトとして開始された。その後、両者は対照的な道のりを歩んだ。Androidは出足こそ鈍かったものの、2年目頃から急速に普及しはじめ、2012年には世界全体で出荷されるスマートフォンの約70%に搭載されるまでに至っ
「現在、信仰をもっている」「宗教に関心がある」と答える学生が増える傾向にある一方で、いわゆる「カルト教団」の問題への学生たちの知識が十分ではないことも伺えるとする調査結果がまとまりました。 調査は、現代の学生たちの宗教への関心や考え方を探ろうと、研究者で作る「宗教と社会」学会などのメンバーが平成7年から行っているもので、11回目の今回は去年の4月から6月にかけて、全国30の大学の学生を対象に無記名のアンケート方式で行い、4094人から回答を得ました。 このうち「宗教にどの程度関心があるか」という質問で、「現在、信仰をもっている」と答えた学生は全体の16.1%で、前の年より4.2ポイント増えてこれまでの調査で最も高くなりました。 また「信仰はもっていないが、宗教に関心はある」という学生は37.7%で、「信仰をもっている」という答えと合わせると、53.8%と半数を超えました。 宗教への考え方に
「改正高年齢者雇用安定法」が4月から施行され、60歳で定年になっても希望者全員が65歳まで働けるようになる。 日本は少子高齢化の急速な進展で労働人口の減少が懸念されており、元気なシニアが働くことは時代の要請ともいえる。 改正法のポイントは、現在は労使協定で継続雇用するかどうかの基準を定め、希望しても基準に満たない人には継続雇用しなくてもよいとなっているが、その「選別」の仕組みを廃止したことだ。 厚生労働省が昨年10月に公表した調査でも、この基準を設けず、希望者全員が少なくとも65歳まで働ける企業は48.8%にとどまっていた。 高年齢者が職場で活躍できる機会が確保されることを歓迎するとともに、制度の円滑な導入を望みたい。 改正法が施行される背景の一つとして、会社員が加入する厚生年金(報酬比例部分)の受給開始年齢が、現在の60歳から65歳に順次4月から引き上げられることがある。 企業側には継続
シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。 ビジネスモデルの破壊者たち シュンペーターの創造的破壊を地で行く世界の革新企業の最新動向と未来戦略を、シリコンバレー在住のジャーナリストがつぶさに分析します。 バックナンバー一覧 サムスンが先週、ニューヨークで新しいスマートフォン、「ギャラクシーS4」を発表した。 派手なショーめいた金のかかった発表会は評判が悪かったが、製品自体の評価はめっぽういい。ひょっとすると、アップルはこのギャラクシーS4にかなりの警戒心を抱いているのではないかとも言われているほどだ。 ギャラクシーS4はスクリーンサイズが5インチで、重さが130グラム。先行するギャラクシ
(2013年3月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) キプロスの首都ニコシアで、手のひらに「No」の文字を書き、金融支援の条件とされた銀行預金への課徴金案に抗議する人々〔AFPBB News〕 欧州の首脳たちは間違いなく、キプロスの一件で自分たちが大きなリスクを取っていることを認識しているはずだ。 危険であることは明らかだ。キプロスの銀行にお金を預けている人全員が痛みを強いられることになった今、欧州のほかの国では神経質になっている預金者が、危険な前例が作られたことに気づくかもしれない。 自分の金融資産が将来「ヘアカット(元本削減)」されるなんてごめんだ、小さなリスクだとしても、そんなものを背負うくらいなら今のうちにお金を引き出しておこう――。 ギリシャやスペイン、ポルトガル、あるいはイタリアの預金者はそう考えるかもしれない。もしそれが行動に移され始めたら、以前よりすさまじいユーロ危機が
(英エコノミスト誌 2013年3月16日号) 中国は一人っ子政策の廃止に向けた長い最終局面に入ったのかもしれない。専門家は、どれだけ早く打ち切ろうと遅すぎるくらいだと話している。 中国南部・広西省に掲示された「一人っ子政策」の広報看板〔AFPBB News〕 この30年以上にわたり、中国の一人っ子政策を執行する官僚は、中国国内で最も数が多く、最も嫌われる役人の部類に数えられてきた。 3月10日に発表された政府機構の改革の後、彼らはその権力の大半を失うことになる。問題は、これが一人っ子政策そのものの終わりの始まりなのかどうかだ。 この知らせは、3月17日に閉幕した全国人民代表大会(全人代=国会に相当)の席上でもたらされたもので、政府はその場を利用して他の省庁統合も発表した。 中国の鉄道を建設し、規制する鉄道省は分割され、一部の権限はより大きな交通運輸省に統合される。食品の安全とエネルギーを管
引き続き、新入生向けを口実にする。 前回はオフラインでの探し方の話をしたので、今回はオンラインでの(ネットをつかった)探しものについて。 ごくごく基礎的な話は、 googleで賢く探すために最低知っておくべき5つのこと 読書猿Classic: between / beyond readers あたりにまかせて、今回は足がかりになりそうなものをつくってみた。 こうしたリンク集は、検索エンジンが今ほど便利でなかった/ソーシャル・ブックマークが存在しなかった時代にはよくつくられたが、ネットではどれだけ有益なサイトでもあっという間に(つまり本屋や古本屋よりもはやく)消えてしまったりするので、大規模なリンク集ほどメンテナンスが大変で、あまり望まれなくなった。 自分でも、なんだか久しぶりにつくってみた気がするが、個人的にはネットの定点観測的な意味合いがある。 つまり、つくってみることで、ネットの情報の
最近は、ネットでも「四十歳になった」「健康が気になるようになった」的な文章を目にする。私自身がそういう話題を気にするようになっただけなのか、それとも、黎明期からネットをやっている連中がだいたいそれぐらいの年齢層なのか。 そういえば、ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法の著者・天真爛漫なキャラのphaさんまで、『病気と健康の話ばかりする中年にはなりたくなかった』という記事をアップロードしていた。そこに群がるはてなブックマークのコメントが、これまた歳を感じさせる。 平均余命まで健康を保ちたいなら、三十代〜四十代からの健康管理は必須だろうし、これぐらいの歳になると身体の衰えが気になってくる。集中力や記憶力にも陰りがみられ、徹夜なんてやろうものなら体調を戻すのに数日かかる。親が病院の世話になりはじめる。だから、三十代の途中から健康不安が首をもたげるのは自然なこと
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