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ブックマーク / xtech.nikkei.com (35)

  • 寿命が尽きるIT部門に「終活」のススメ

    間もなく、多くの企業でIT部門の寿命が尽きる。既存の基幹系システムに固執するIT部門は、いつしかビジネスでのIT活用のリアリティからかけ離れ、今や社内で忘れられた“過去の部署”になった。変われるチャンスは何度かあったが、全て見送ったために、もはや手遅れ。もうこうなってはジタバタしても仕方が無い。IT部門は最後の日を正しく迎えるために、明るく笑って“終活”にいそしもう。 実は「IT部門には終活が必要」と最初に暴論をぶち上げたのは、残念ながら私ではない。この「極言暴論」では取材相手をあまり実名では書かないが、今回は敬意を表してご登場いただく。ITベンダーの営業やユーザー企業のIT部門などを対象にファシリテーションを手掛けるナレッジサインの吉岡英幸社長だ。多くのシステム部長らに会って話を聞いてきた上での結論だという。 吉岡氏は次のように話す。「長年にわたってずっと、システム部長の誰もが『変わらな

    寿命が尽きるIT部門に「終活」のススメ
  • 「電子書籍は読み放題か無料になる」~赤松健氏・Jコミ代表/漫画家

    タブレット端末の普及とともに、一気に盛り上がるとの見方もあった電子書籍市場だが、サービスもコンテンツも増えてはいるものの、まだ紙の市場を置き換えるほどの存在にはなっていない。そうした中、漫画マニアの注目を浴びるサイトがある。無料で漫画が読める「Jコミ」だ。 Jコミは「絶版漫画」を提供する。著作権者である漫画家の許諾を得て、紙面をスキャンしてWebサイトで公開している。漫画には広告が挟まれており、その収入は全額、漫画家に渡すという仕組みだ。 Jコミの主催者である赤松健氏は、週刊少年マガジンで「ラブひな」「魔法先生ネギま!」を連載していた人気漫画家だ。 記事タイトルに引いた赤松氏の言葉は、今後の電子書籍市場、特に漫画の市場がどうなるかを問いかけたときの回答である。 「読み放題」は、コンテンツごとにお金を払うのではなく一定の料金を払えばどのコンテンツでも読めるシステムを指す。「無料」は、広告など

    「電子書籍は読み放題か無料になる」~赤松健氏・Jコミ代表/漫画家
  • 「インターネットの父」が見る未来

    「賢者が描く10年後のインターネット」の3回目は、米グーグル副社長兼チーフ・ネット・エバンジェリストのヴィント・サーフ氏だ。インターネットの標準プロトコルであるTCP/IPの誕生に重要な役割を果たし、「インターネットの父」の1人と呼ばれるサーフ氏に、彼が描いている未来について話を聞いた。 あなたは「インターネットの父」と呼ばれています。当時、思い描いていたインターネットと現在の状況を見て、何が大きく異なりますか? まず最初に言っておきたいのは、私は“インターネットの父”と呼ばれるが“唯一の父”ではないということだ(笑)。ロバート・カーンと2人でTCPのデザインをしたのは事実。しかしその後、何千万人という人がネットに貢献してきたからね。普及に関しては政府も後押ししてきた。その前提でお話することにしよう。 私たちがインターネットのデザインを始めたのは1973年の春だ。今年で40年が経とうとして

    「インターネットの父」が見る未来
  • 実はね、私、こんなこともやってまんねん

    こんにちは。前回に引き続き、またまた「かなりあ社中」の塚です。(前回のコラムはこちら) 前回は、さまざまな専門家がNPO(非営利組織)や中小企業などを無償で支援する取り組み「プロボノ」について、説明しました。「プロボノとは何か」「サラリーマンとプロボノは、どんな関係があるか」といった話を中心に、プロボノの歴史や考え方を、このコラムの主題である「ソーシャル・リーマンズ」と“我田引水的”に結び付けてみました(笑)。(「ソーシャル・リーマンズが行く!」のFacebookページはこちら) でも、まだまだプロボノの新参者である私は、原稿を書きながらある体験を思い出し、ふと疑問を持ちました。 以前、会社の仕事で関西に出張した際、ある人物と名刺交換しました。その人物は「初めまして、塚さん。実はね、私、こういうこともやってまんねん」と、名刺入れから別の名刺を出してきたのです。 「阪神タイガース私設応援

    実はね、私、こんなこともやってまんねん
  • 「Simeji」生みの親が語る、バイドゥによる買収の「なぜ」と「これから」

    足立氏:最初にバイドゥから打診を受けて、今年(2011年)の9月末頃から連絡を取り合うようになりました。当時はアメリカで働いていたので(編集部注:足立氏は当時サイバーエージェントアメリカに所属)基的に電子メールやスカイプを使っていましたね。 SimejiやAndroidについて企業と意見を交換する機会はこれまでにも沢山ありました。今回もいつもと同じように気軽な気持ちで話し合いを始めたのです。私が伝えたのは、私たちがどのような考えでSimejiを開発しているか、私自身がどんな経歴を持つエンジニアなのかということでした。バイドゥは私の話をじっくりと聞き、彼らがSimejiをどう評価しているかを丁寧に説明してくれました。そうするうちに「Simejiに対する私たちの考えを、バイドゥはちゃんと理解してくれているな」と感じるようになりました。 矢野氏:私がバイドゥのオフィスを訪問した時は、もっと強烈

    「Simeji」生みの親が語る、バイドゥによる買収の「なぜ」と「これから」
  • 近江商人に学ぶ、情報システムの作り方

    江戸時代から明治期にかけて活躍した「近江商人」と、ITの専門誌である「日経コンピュータ」。8月4日号の特集「三方よしの情報システム ~近江商人の理念で顧客接点を鍛える~」では、一見、全く共通点のない2者を、あえて“コラボ”させてみた。近江商人が掲げた「三方よし」の理念は、IT活用の現場でも通用すると考えたからだ。 三方よしの「三方」とは、「売り手」と「買い手」そして「世間」を指す。 「売り手」が自らの利益を追求するだけでなく、「買い手」のメリットも考え、お互いに利益を出す「WIN-WIN」の関係を構築する。これは物々交換の頃から続く、商売の基原則である。 近江商人はそこに、「世間」という概念を持ち込んだ。他国に行商し、やがて店を構えることで富を蓄えていった近江商人にとっては、その土地に貢献するビジネス手法を取らなければ、円滑に商売できなかったからだ。そこで、売り手と買い手、さらに世間を同

    近江商人に学ぶ、情報システムの作り方
  • 「欲しい出版社は自分で作る」、電子出版専業の「達人出版会」を一人で立ち上げた高橋氏に聞く

    「欲しい出版社は自分で作る」、電子出版専業の「達人出版会」を一人で立ち上げた高橋氏に聞く 達人出版会 代表取締役 高橋征義氏 最近、技術者の間で「達人出版会」という出版社が注目を集めている。ソフトウエア技術者である高橋征義氏が一人で立ち上げた、電子出版専業の出版社だ。同氏は、プログラミング言語Rubyの利用者/開発者の支援組織である「日Rubyの会」の会長という顔も持つ。同社の立ち上げの経緯などを高橋氏に聞いた。(聞き手は大森 敏行=日経エレクトロニクス) 問 なぜ会社を作ろうと思ったのですか。 高橋氏 きっかけは、2009年秋頃に「技術者がきちんとビジネスやマネタイズのことを考えるにはどうすればいいか」という勉強会の立ち上げを準備する飲み会に参加したことです。そのときに「どんなビジネスをすればいいか」を他の技術者と話し合っていて、米国の「Pragmatic Bookshelf」や「Pe

    「欲しい出版社は自分で作る」、電子出版専業の「達人出版会」を一人で立ち上げた高橋氏に聞く
  • 中国人が日本で買い漁っているもの

    会場に入ると、見慣れない光景が広がっていた。入口付近に10人以上の男性が固まり、ものすごくデカい声で言い合っている。「何でぃ何でぃ、喧嘩かぃ」と腕をまくってみたが、みな興奮しているがバカ笑いしている人もいたりして、揉め事という風でもない。近寄って聞くと、音声は中国語のようである。 場所は東京美術倶楽部。「正札市」という、新古美術品を1万点も集めた年に2回の大展示即売会での光景である。知り合いの美術商に「何ですか、あれは」と聞くと、「何だかこの会を目あてにしたツアーの参加者らしいですよ。いやぁ、大勢来てくださるのはいいんですけど、手癖の悪い人も混ざっちゃっているみたいで」という。何でも、会場での盗難事件がこのところ、すごい勢いで増えているのだという。 逆転 10年くらい前まで、日でよく見かける中国人の美術関係の業者といえば、いわゆる「担ぎ屋」という人たちがほとんどだった。どんな手段を使うの

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  • グーグルの一人勝ちを崩す方法

    日経コミュニケーションは4月23日に、「ライフログ・サミット2010」というセミナーを開催する(詳細はこちら)。このセミナーを企画したのは、インターネットの世界で圧倒的な支配力を誇る米グーグルの「ITビジネスにおける一人勝ちを止める策」を考えるきっかけとしたかったからだ。 インターネットの世界におけるグーグルの存在感は日を追うごとに増すばかりである。検索サービスの使いやすさと精度で他社を圧倒。地図やメール、スケジュール、チャットなど万人が必要とする機能を提供することで、グーグルのサービスから離れられないようにしている。 Androidによってモバイルの世界にも進出。生活のあらゆるシーンで、グーグルのサービスが使われるようになってきた。 グーグルの戦略やその創造力を見るにつけ、日の企業が付け入る隙はないように思える。インターネットのサービスは、他の産業と比べて先行者利益が大きい。検索や地図

    グーグルの一人勝ちを崩す方法
  • 「iPhoneとAndroidの違い」、「開発の“掟”」をリクルートとテックファームが語る

    Androidはアプリ間連携で“マッシュアップ”できる」(リクルート メディアテクノロジーラボ チーフエンジニア 舩見高貴生氏)、「シンプルなアプリが“ぶち刺さる”」(テックファーム プロフェッショナルサービス事業部 ITプロモーション部部長 矢吹通康氏)---。 2010年3月6日に開催されたAndroid/XPERIA developer meeting Tokyo(日経BP社主催、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ共催、日Androidの会とリクルート メディアテクノロジーラボ特別協力)で2社の開発者が、スマートフォン・アプリケーション開発を手がけた経験から得られた知見を披露した。 「アプリ連携、テスト、メモリー管理がうれしい」---リクルート舩見氏 リクルートは、「ホットペッパーFooMoo」や「エイビーロード」など、同社のインターネット・サービスを第三者が利用し

    「iPhoneとAndroidの違い」、「開発の“掟”」をリクルートとテックファームが語る
  • 個人のパソコンが企業情報システムのクライアントになる日

    少し前に、大手企業の情報システム部門の人から「会社でパソコンを買わないで、従業員が所有するパソコンを業務に使えるようにできないかを検討している」という話を聞いた。企業の情報システムのクライアントに個人のパソコンを使う。その発想に驚いたが、よく考えてみると、これは米国では数年前から議論になっている話だ。でも、日企業もそんなことを言い出した。やはり驚きだ。 この発想の元になる問題意識は、もちろんコスト削減である。今や企業では1人1台どころか、モバイル用途も加わり、1人の従業員が複数台のパソコンを使うことも珍しくない。当然、企業にとってはパソコンの導入コストの引き下げが大きな課題となっている。これまでは、パソコンの低価格化で何とかなっていたが、それもそろそろ限界。コストにシビアな企業が次の手はないかと考えた先が、この発想というわけだ。 個人所有のパソコンを情報システムのクライアントに使うという

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  • 第16講:大丈夫か?日本資本主義の未来(勤勉のゆくえ)

    「日人は勤勉さを失いつつあるのかもしれない。勤勉さを礎とした、高度成長時代からの社会制度は、このままでは立ち行かなくなる」と多くの人が考えているようだ。そこで今回は、「勤勉」の現状と未来を見立てることによって、日主義の今後の姿を占ってみたい。 筆者は海外で、よくこんなことを言われた。 「日人はじっと耐えて、脇目もふらず一生懸命がんばる」 「日人同士集って気を出すと、他の国の人々はかなわない」 「日人の勤勉さが、あの高度経済成長を支えてきたのですね」 要するに、日人は勤勉だというのである。前回の「どうした? 勤勉の倫理と日的資主義の精神」で見たように、日人の勤勉さはある種、歴史文化に刷り込まれてきたものであり、その行動様式は社会や経済のあり方と無関係ではない。むしろ、勤勉の精神が社会や経済のあり方を支えてきたと言ってよいだろう。 そう思っていた矢先の2008年に、い

    第16講:大丈夫か?日本資本主義の未来(勤勉のゆくえ)
  • 第15講:どうした? 勤勉の倫理と日本的資本主義の精神

    社会主義に勝利したかのように見えた資主義だが、このところ資主義に吹きつける風は冷たい。アメリカ発の強欲・金融資主義の崩落現象後の悪あがきに怒るマイケル・ムーア監督は、舌鋒鋭くキャピタリズムをこきおろす。さて、日の資主義はどうなるのか。そこを見極めるためには日的資主義の来歴を知る必要がある。 『第7講:ユダヤの深謀遠慮と旧約聖書』で触れた「創世記」では、働くことは原罪の対価であるという見方で一貫している。また古代ギリシャのプロメテウス神話でも、人間は神の庇護から離れ大地から命の糧を自分たちで得ていかなければならないという途方もない苦役を課せられたという話が出てくる。 アリストテレスは、働くことは市民を腐敗させると説いているし、ソクラテスは、健全な市民は商業などに従事すると友情や愛国心を失うので市民による労働を禁止すべきだと主張している。プラトンは、人間の働きの中で最も高貴なこと

    第15講:どうした? 勤勉の倫理と日本的資本主義の精神
  • Android端末はもはや電話機ではなく「クラウド・デバイス」---ABC 2009 Fall基調講演

    写真2●丸山氏は「現代のAndroid搭載携帯端末は、1975年のスーパーコンピュータCRAY-1に匹敵する能力を持っている」と語った 2009年11月30日、都内でAndroid開発者向けイベント「Android Bazaar and Conference 2009 Fall(ABC 2009 Fall)」が開催された。Androidに関心を持つソフトウエア開発者らが多数集合。開発者コミュニティの存在感をアピールした。 主催団体である「日Androidの会」会長の丸山不二夫氏(早稲田大学大学院 客員教授)は、「クラウド・デバイスとメディアの統合」と題して基調講演を行った。Android搭載端末を「クラウドの時代のデバイス」として位置づけ、このようなデバイスが将来的なメディアのあり方を変えることを示唆するものだった。 「今の携帯端末は、1975年のCRAY-1と同レベルの演算能力を持って

    Android端末はもはや電話機ではなく「クラウド・デバイス」---ABC 2009 Fall基調講演
  • OSは変わった

    OS、Operating System、基ソフト--。我々がそう呼ぶものの正体は、大きく変貌を遂げた。米グーグルのルイズ・アンドレ・バロッソ氏とウルス・ヘルツル氏は著書「The Datacenter as a Computer」で、「クラスタレベル・インフラストラクチャ」こそがOSなのだという。もはや単一のコンピュータしか制御しないソフトウエアはOSの名に値しないのかもしれない。 「The Datacenter as a Computer」はグーグルが2009年5月に刊行した書籍で、紙のとして購入できるほか、108ページに及ぶ全文をPDFファイルとしてダウンロードできる(出版元のWebサイト)。著者のバロッソ氏はグーグルの「Distinguished Engineer(最上級エンジニア)」、もう一方の著者であるヘルツル氏の肩書きは「運営上級副社長兼Googleフェロー」といい、グーグル

    OSは変わった
  • 電通がヤッパと電子「雑誌」ビジネス書籍ではなく雑誌にこだわる理由

    電通はヤッパと提携し,電子雑誌事業「MAGASTORE」を今夏より開始する。スマートフォンや携帯電話機,パソコン,ゲーム機など様々な端末で利用できる電子雑誌事業を展開する計画である。アップルのiPhone向けのサービスから開始し,2009年内に主要携帯電話キャリアとパソコンにも対応する。サービス開始時には,朝日新聞出版の「AERA」,扶桑社の「週刊SPA!」と「SUMAI no SEKKEI」,ダイヤモンド社の「週刊ダイヤモンド」など,20社以上の出版社から約30誌の販売が決定しているという。 出版社がコンテンツ提供する際の負担が少ない MAGASTOREは,(1)出版社がコンテンツ提供する際の負担が少ない,(2)提供コンテンツを雑誌に特化,(3)異なる機器で同一のコンテンツ利用が可能な「超流通」モデルを採用,(4)広告配信ビジネスを視野に入れている──といった特徴を持っている。 (1)の

    電通がヤッパと電子「雑誌」ビジネス書籍ではなく雑誌にこだわる理由
  • 「Google OS」は別にある

    Windowsというパソコン用OSを軸にIT業界を席巻したマイクロソフトを間近に見てきた年配の人たちにとって、「Google Chrome OS」はWindowsに対抗してグーグルが肝いりで発表した「Google OS」に見えるかもしれない。しかし、はっきり言わせていただきたい。その見方は間違っている。 OSを「アプリケーションが稼働するのに必要な機能を提供する基ソフトウエア」とすれば、グーグルにとって最も重要なそれは2008年4月に提供開始した「Google App Engine」である。マイクロソフトの「Windows」に取って代わるためにグーグルが提供するOSを「Google OS」と名付けるなら、それはGoogle App Engineを指すのである。Chrome OSは、Google App Engineの補完ツールに過ぎない。 では我々は、Chrome OSをどのように受け止

    「Google OS」は別にある
  • 「日本で成功すれば世界でAndroidの時代が到来」日本Andoridの会が講演会を開催

    Android関連の開発者コミュニティ「日Androidの会」は2009年6月26日,講演会「Android Bazaar and Conference 2009 Spring」を開催した。7月上旬と見られるNTTドコモの端末発売を控え,開発者のAndroidに対する関心はますます高まっている。会場には多くの来場者が集まり,熱心に耳を傾けた。 まずは基調講演として,早稲田大学の客員教授で日Androidの会の丸山不二夫会長が登壇し,Androidの将来展望を語った。丸山会長は,ムーアの法則によってコンピュータの性能が格段に進歩したことを説明。その実例として,1975年に開発されたスーパー・コンピュータ「CRAY-1」のスペックを示した。CRAY-1のCPUは動作周波数が80MHz,メモリーは4Mバイト。これに対して,2008年に登場したAndroid端末「T-Mobile G1」はCP

    「日本で成功すれば世界でAndroidの時代が到来」日本Andoridの会が講演会を開催
  • 株主資本主義が日本のIT産業を変える

    上武大学大学院経営管理研究科教授 池田 信夫 「株主資主義が日IT産業を変える」という表題を見て、「米国流の株主資主義が馬脚を現したのが今回の金融危機ではないのか」などと思う読者がおられるだろう。しかし、株式会社とは来、株主が会社を所有し、コントロールする議決権を持つ仕組みである。 経済学者の池田信夫氏は、IT関連企業を含め日のかなりの企業はこの原則を貫いておらず、その結果として古くからある多重下請け構造を温存してきた、と指摘する。この構造は高コストであり、しかも新しい企業が育ちにくい。池田氏は「来、株式会社という方式は、ベンチャー企業のようなプロジェクト・ベースの事業に向いている」とし、大企業や下請け構造を組み替えるとともに、新しい企業が生まれるファイナンスの仕組みを整備すべきと主張する。(「経営とIT新潮流」編集部) 経済産業省の北畑隆生事務次官(当時)が2008年1月、

    株主資本主義が日本のIT産業を変える
  • 第2講:プロフェッショナルがインテリジェンスを学ぶ理由

    プロフェッショナルを目指す人は誰でも、インテリジェンスの素養を涵養すべきである。第1講で説明した通り、インテリジェンスは、個人、企業、国家の方針、意思決定、将来に影響を及ぼす外部の情報を収集、分析、管理し活用する一連のプロセスを指す。すなわちインテリジェンスは個人、企業、国家の基礎体力、基礎的な知力であり、したがってプロフェッショナルが身に付けておくべきものと言える。 細分化が進むインテリジェンス インテリジェンスにおいては、多様な知や知の素材を扱う要請が強い。主としてデータや情報の収集手段を軸にして便宜的に次のように分類される。 (1) オシント(OSINT;Open Source Intelligence): 新聞、雑誌、公開企業の財務諸表、営業報告書、学術論文など、一般的な活字媒体やインターネットから得られるデータ、情報、知識。ソースコードが公開されているオープンソース・ソフトウエア

    第2講:プロフェッショナルがインテリジェンスを学ぶ理由