東京都東大和市は20日、昨年8月に亡くなった市内の女性から、遺言により遺産全額の約1781万円の寄付を受け取ったと発表した。 市の発表によると、寄付をしたのは同市立野の女性。2006年5月に作成した遺言で、遺産について「親戚がすべて死亡し、まったくいないので、老後は何かと世話になった東大和市に金銭を遺贈することとしました。わずかな金額ですが、高齢者福祉に役立ててください」などと、申し出ていた。 女性は昨年8月1日に90歳で亡くなり、担当した司法書士が、住んでいたマンションや預金などを整理。今年2月に正式に寄付の申し込みがあり、2月25日に寄付金が受領された。市は、全額をいったん市の「長寿社会福祉基金」に積み立てた上で、使い道を検討することにしている。