執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2015年9月30日 水曜日 キーワード:アレルギー バイテク 農薬 食文化 中国は害虫抵抗性Btワタを約390万ヘクタール(ha)栽培し(2014年)、面積ベースでは世界6位のバイテク大国だ。ほかに耐病性パパイヤを少々栽培しているが、イネとトウモロコシは中国ブランドの開発を進めているものの、なかなか市場にでてこない。ダイズは研究はやっているが、○○年までに実用化を目指すという話はまったく聞こえてこない。一方で中国は近年、ダイズの輸入量が急増し、世界最大の輸入国になっている。そのダイズは北米と南米から輸入した遺伝子組換え品種だ。 2015年9月18日にScientific Reports(電子ジャーナル)に「遺伝子組換