(ブルームバーグ):「業界低迷後のエネルギー投資-好機か危険な道か」。 空売り投資家として知られるジム・チャノス氏のプレゼンテーションはこのタイトルで始まった。そして、石油業界の将来を左右する債務の力学について力強く解説した。チャノス氏の主張の中心にあるのは、長年に及ぶ低金利や割安なコストでの資金調達、勇み足の投資家、熱心な運用者が米シェールブームを加速させ、制止がほぼ不可能なモメンタム(勢い)が生まれてしまったという論点だ。米国のリグ(掘削装置)稼働数が過去1年間に59%も落ち込んだにもかかわらず、同国の原油生産は今年6%増加すると予想されている。 過去5年間に資本市場がどれほどエネルギー業界を支えてきたかは、各社の財務統計を見れば分かる。チャノス氏によれば、主要な探査・生産会社の一部の事業によるキャッシュフローは2010年以降、設備投資をカバーできていない。それは、各社の支出が一貫
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