2014年03月26日03:07 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 中国シャドー・バンキング : 金融制度の健全性の視点から 1:自由な商品に規制金利商品は勝てない 銀行は「預金から理財商品への資金流出」に悩まされている。 規制金利である預金の金利「3%(1年物)」は、理財商品の中で最も金利が低い「元本保証のある銀行理財商品、約4%」と比べても、利回りに大きなハンディがある。 これでは預金(=規制金利商品)は勝てず、銀行の資金は自由金利商品である理財商品へ流出する。預金は銀行にとっては「資金調達手段」の一つであり、もっとも安定した低コストの調達資金である。 預金の流出は、「銀行が投資している資産(貸し出しなど)」の回収の必要性(=縮小均衡)を意味する。 現在の中国は、名目経済が成長しており、所得も10%程度の上昇が続いているので、新規の預金が増えている。 理財商品の隆盛で、預金の純
2014年03月25日21:18 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 中国シャドー・バンキング : 信託商品の何が問題か? 1:サブ・プライム証券化と根っこは同じ USで2000年代した流行した「サブ・プライム住宅ローン」の証券化と、過去5年間中国で隆盛を誇る「地方政府融資平台や過剰投資苦境産業向け融資」の信託商品化だが、両者は証券化と信託化の違いこそあれ、根っこは同じだ。 両方とも、銀行の帳簿に載っていた「貸し出し債券」が消えて、別物に振り替わってしまう。 証券化や信託化は、ラッピング(綺麗な包装紙で包む、綺麗な箱・入れ物に入れる)に過ぎない。 いくら綺麗にラッピングしても、中身であるもともとの“サブ・プライム住宅ローン”や“地方政府融資平台や過剰投資苦境産業向け融資”の醜いリスクは変化しない。 2:銀行業界からリスクが分離される証券化 USで流行した証券化では、証券会社が銀行から
2014年03月22日21:16 カテゴリ特集目次大局観、テーマ、見識[edit] 目次:中国シャドーバンキング 2014年の記事 (1)3月1日:意図的に負の側面が強調 (2)3月1日:委託融資 (3)3月3日:銀行が悪事を働いている、という意味では無い (4)3月4日:理財商品悪玉論は「勘違い」 (5)3月12日:理財商品の約9%の元本が毀損 (6)3月20日:行政の対応 (7)3月25日:信託商品の何が問題か? (8)3月26日:金融制度の健全性の視点から 2013年の記事 8月7日:中国シャドー・バンキングと理財商品 8月10日:中国シャドー・バンキング(2) サブプライム証券化より、マシな点 facebookコメントヘ 「特集目次」カテゴリの最新記事
2014年03月20日01:36 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 中国シャドー・バンキング : 行政の対応 1:対策は2013年に本格化した 投資知識と自己責任原則が欠如した一般大衆(=銀行の預金者)が、欲に目がくらんで理財商品に投資して大損する、そういう事態を回避するために行政は手を打ち始めた。 2012年から、理財商品を3分類した対応策が始まっている。 規制強化する分野、規制緩和する分野、リストラ&破綻処理する分野、に分かれるが、下図をご覧いただきたい。 (1)銀行が窓口やネットで販売している「銀行理財商品」と「信託商品」の2商品に関しては、監督官庁である銀濫会が、規制強化を打ち出した。 まさに、「投資知識と自己責任原則が欠如した一般大衆(=銀行の預金者)が、欲に目がくらんで理財商品に投資して大損する、そういう事態を回避するため」である。 銀行は安全である、、これを維持するこ
2014年03月04日01:22 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 中国シャドー・バンキング : 理財商品悪玉論は「勘違い」 2011年ごろから、シャドー・バンキングという言葉が独り歩きし、中国の金融はとんでもなく劣悪みたいなレッテルが張られた。 2013年になって、統計データの整備が進み、実態も明らかになってくると、悪いのは限定された一部であり、残りは諸外国と同様であることが認識されてきた。 中でも、悪の権化のように言われた理財商品に対する悪玉論は「勘違い」であることが判明した。下図で明らかなように、銀行を通じて一般個人投資家向けに販売される理財商品は、流動性の高い市場性商品が組み込まれて、分散投資されており、懸念されるほど大きなリスクは無い。 そして利回りも高くない。 1年物預金金利(現在3%)に対する上乗せは1%未満(元本保証型)に過ぎない。元本非保証型でも、上乗せは2%未満
2014年03月01日19:48 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 中国シャドー・バンキング : 委託融資 1:元来、中国では銀行を介さない相対の融資活動が盛んである 社会主義の時代が長かった中国では、1978年12月に訒小平の改革開放路線が始まるまでは、資本主義的な金融制度は無かった。 親戚など人間関係を重視する伝統的な習慣も相まって、今でも中国では相対の融資活動が盛んだ。起業にあたって知人縁故者に出資してもらうのは一般的だ。 個人間の融資活動には銀行は絡んでいない。 しかし、企業間の融資には銀行が介在している。 本来は不要な銀行の介在には理由がある。中国では、企業が他の企業に融資することが禁止されている。 したがって、企業Aが企業Bに、直接融資をすることは出来ない。 親会社・子会社でも別企業であればできない。 また、銀行は「預金の75%しか融資が出来ない(預貸率75%制限)」と
2014年03月01日16:12 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 中国シャドー・バンキング : 意図的に負の側面が強調 中国の日向バンキングと日蔭バンキング(シャドー・バンキング)の割合は下記の通りだ。 シャドー・バンキングは、正式には「ノンバンク」のビジネスであり、USや日本、欧州など先進国になるほど、その割合が大きくなる。 中国のノンバンク・ビジネスが大きくなってきたのは、中国が先進国に近づいてきた証拠であり、当然の推移だ。 資金調達という視点で、中国の人民元融資(銀行ビジネス)と、シャドー・バンキング(ノンバンクビジネス)を分類すれば以下のようになる 中国のノンバンク・ビジネスを「シャドー・バンキング」と命名して十把一からげに負の側面だけを強調した報道やレポートの内容を見ると、中国嫌いな記者、中国株が下落することで利益を得ようと目論む投資家などによって、過度に負の側面が過大
ท้าทาย เพิ่มเติมประสบการณ์ รวมไปถึงลุ้นเงินรางวัลได้อย่างมีอิสระ บาคาร่า99 ทางเลือกที่จะเข้ามาเติมเต็มให้กับนักพนันทุกคนอย่างทั่วถึง สำหรับคนทั่วไปที่มีความสนใจตัวเกมพนันออนไลน์ อยากจะให้เริ่มต้นกับทาง บาคาร่า99th ที่มีการเน้นบริการเกมพนันยอดนิยมระดับโลกอย่าง Baccarat เกมพนันที่กลายมาเป็นอันดับที่ 1 สามารถครองใจนักพนันไปทั่วโลก เนื่องจากว่าขึ้นชื่อว่าเกมพนัน จะต้องง่ายและหลากหลาย สามารถตอบสนองทั้ง
2013年08月24日17:02 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] シャドー・バンキングは世界一周で、次は再び日本の番ですか? シャドー・バンキングは、世界共通の問題で過去から繰り返している。 1:日本の住専と、含み損の株や不動産の飛ばしなど、1980年代バブルの後処理2:住宅ローン証券化など、欧米を中心に発生した2000年代の証券化バブルの後処理3:中国のシャドー・バンキング 中国のシャドー・バンキング問題の歴史は古い。訒小平の開会開放路線が産み落とした「副作用」とも言える。 世界中に共通することは、後処理とは銀行の不良債権問題に帰着するということだ。中国の銀行の不良債権問題は、私の知る範囲では過去2回1:アジア危機後の小規模な不良債権処理・・部分処理だったと記憶2:4大銀行のIPOのための「不良債権一掃処理」・・・1で残った部分も含めて、完全処理今回のシャドーバンキング問題が、
・2008年、リーマンショックによる景気冷え込みの対策として、中国は4兆元(64兆円)の景気対策を指示。 但し、中央政府が用意したのは2000億元(3.2兆円)のみ。 残り3.8兆元は自分で調達しろと、国有企業と地方政府に丸投げした。 ・国有企業は銀行から借りて資金を用意。 地方政府は銀行から直接借入れできないため、投資会社を経由する迂回融資で資金調達し、不動産開発事業やインフラ建設を進めた。 ・ところが、そもそも3.8兆元の予定だったにも関わらず、2010年末に調べてみると10.7兆元(171兆円)にも膨張していたことが判明。 中央政府は銀行へ貸出規制を指示し、銀行融資がストップ。 ・開発を止めたくない国有企業・地方政府は、中小銀行が発行する理財商品(富裕層が購入する高利回り商品)によって資金を調達。 さらには、余剰資金のある国有企業もレンダー(貸し手)になったため、不動産開発・インフラ
公認会計士 内緒っ子のブログ 銀行、監査法人及びグローバル会社での勤務経験あり。勤務先の共通項は”会計に直結”。 学生さんには会社を選択する上でのご参考に、社会人等の皆様には会計ネタを発信して参ります。読者が増えればハッピ~になれるかな。 いつも有難うございますm(_ _)m にほんブログ村 米国のサブプライム問題は、住宅ローンを小口化(証券化)して世界中に販売しました。住宅価格が上昇中だった頃は、仮に返済が出来なくてもその住宅を売却する事により誰も損失を被りませんでした。しかし、住宅価格が下落したのと高金利(変動金利)によりローン利用者は支払いが出来なくなりました。それにより、その証券を購入した世界中の人がその損失を被りました。 これと同様な事が、中国に起きるのではないかと言われており、政府はシャドーバンキング対策をこうじています。 その一つとして、6月20日に起こった短期金利(翌日もの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く