嘉田由紀子・滋賀県知事を担いで小沢一郎氏が事実上結成した日本未来の党(未来)が、分裂寸前の危機を迎えている。 嘉田代表と未来を支える「共同代表」人事を巡り、嘉田氏と小沢グループが泥沼の暗闘状態に陥ったからだ。現状では特別国会召集の2012年12月26日の首相指名選挙の際、政党として誰に投票するかは「自主投票」になる公算が高い。 小沢氏欠席の総会で大モメ 党人事に関する内輪モメが表面化したのは12月24日夜に開かれた未来の両院議員総会の場だった。両院総会とはいえ、先の衆院選で大敗したため未来所属の国会議員は衆院議員9人、参院議員8人の計17人。このうち小沢氏がなぜか欠席してしまったため、懸案だった選挙後の党役員人事は16人の国会議員と嘉田代表との間で議論された。 総会の席上、嘉田代表はまず、党副代表の阿部知子氏=元社民党政審会長=を共同代表に昇格させる人事案を提示した。衆院選で比例復活当選し