第一、二砲台には、28センチメートル榴弾砲が設置されていた。 榴弾砲は、弾道が放物線を描いて山形になるため、敵艦の上部を破壊するのに適していた。 榴弾砲の弾道 また弾の落下速度が速ければそれだけ破壊力が増すので、標高が高い場所に据えられた。 第一、第二砲台の標高は、生石山砲台の中でも最も高い。 また、これらの砲台は、生石山砲台の中でも初期に建設されたので、煉瓦造りが多用されている。 第二砲台の煉瓦造りの構造物 第二砲台と第一砲台の間には、出石神社が祀られていた。 今回の淡路の史跡巡りの前に、但馬の史跡巡りで出石を訪れていたので、ここで出石神社に出会ったのが偶然ではないような気がした。 出石神社 なぜ淡路の地に出石神社があるのだろうか。由来はこうである。 第11代垂仁天皇の御代に、新羅の王子・天日鉾(あめのひぼこ)が、八種の神宝(やくさのかんだから)を携えて但馬に上陸した。 天日鉾は、天皇か