台湾のホンハイ精密工業の傘下で経営再建中のシャープは、ホンハイ出身で再建を指揮している戴正呉社長が記者団に対し、来年度の黒字化と再来年度の東証1部への復帰を実現したあと社長を退任し、後任には日本人を充てる意向を示しました。 シャープは、ことし8月のホンハイからの出資の完了後、ホンハイ出身の戴社長の下で経営再建を進めていて、戴社長は先月の中間決算の記者会見で、来年度は最終黒字を達成し、再来年度には東証1部への復帰を目指す考えを示しています。 これについて、戴社長は5日朝、記者団に対し、「シャープを黒字にして東証1部に戻すのが私の役割だ。達成したら退任する」と述べ、黒字化と東証1部復帰を実現した場合、社長を退任する意向を示しました。さらに、後任の社長には日本人を充てるとしたうえで、社内外から人材を探すとしています。 戴社長は、8月の就任から4か月足らずでみずからの進退について明言したことになり