慢性的な睡眠不足は脳神経を損傷し、「寝だめ」をしても回復しないことがマウスによる実験でわかったそうだ(論文アブストラクト、 ペンシルバニア大学のニュースリリース、 CNNの記事、 ハフィントンポストの記事、 本家/.)。 米ペンシルバニア大学と中国・北京大学などの研究チームはマウスを使い、シフト勤務者の睡眠パターンをモデルとした睡眠不足による青斑核ニューロン(LCニューロン)への影響を調べたそうだ。その結果、短期間の睡眠不足ではLCニューロンがサーチュイン3(SirT3)タンパク質の発現量を増加させて代謝を維持するのに対し、長期間の睡眠不足ではSirT3の反応が失われるという。シフト勤務者の睡眠パターンを数日続けると、SirT3が減少し、死滅する脳神経細胞が増加。長時間の睡眠をとっても回復せず、マウスは最終的にLCニューロンの25%を失ったとのこと。ヒトでも同じような現象がみられるかどうか