史上最悪レベルの事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所では、溶け落ちた「核燃料デブリ」の取り出しに向けて調査や準備が進められる一方、たまり続ける処理水の放出に向けた工事の完了が近づいています。 福島第一原発では、巨大地震と津波の影響で電源が喪失し、3基の原子炉で核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が発生、大量の放射性物質が放出されました。 1号機から3号機の原子炉や格納容器の中には溶け落ちた核燃料が構造物と混ざり合った「核燃料デブリ」が残っていて、冷却に使う水や地下水などが汚染水となり、いまも1日100トンのペースで増え続けています。 この汚染水を処理したあとに残るトリチウムなどの放射性物質を含む処理水は、3月2日時点でおよそ133万トンに上っていてことし夏から秋には敷地内にある1000基余りのタンクが満杯になる見通しです。 政府は、基準の40分の1まで薄めた上でことし春から夏ごろにかけ
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