東京電力・福島第一原子力発電所の事故から12年となるなか、廃炉作業は、最大の難関とされる「燃料デブリ」の取り出し開始に向け、重要な局面を迎えています。 廃炉 計画に遅れ 国と東京電力の福島第一原発の廃炉に向けた中長期ロードマップでは、廃炉が終わるまでには最長40年かかるとされ、工程は以下のように大きく3つに分けられています。 ▼第1期・使用済み核燃料の取り出し開始までの期間(2年以内)。 ▼第2期・燃料デブリ取り出し開始までの期間(2021年12月)。 ▼第3期・廃炉措置の終了までの期間(事故の年から30~40年後)。 この計画に基づくと、事故から12年となる2023年3月時点は「燃料デブリ」の取り出しが開始されているという想定でしたが、まだ取り出しは始まってなく、計画より遅れています。 ※デブリとみられる堆積物 「燃料デブリ」は、事故で溶け落ちた核燃料が周囲の構造物と混ざり冷えて固まった
![原発事故12年 各号機の現状 「燃料デブリ」取り出しへ重要局面 | NHK](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cdfcb82c6941565a8e94c0b8dbd4b56b98f3669e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fhtml%2F20230311%2FK10014000091_2303091538_0309154229_01_02.jpg)