ソフトベンダーTAKERU。それは1986年4月から11年に渡って展開された、世界にも類を見ないパソコンソフトの自動販売機です。 パソコン通信ですら珍しかった時代、コンピュータネットワークを駆使したTAKERUは極めて野心的な試みでした。しかし商業的には大成することなく、某番組では「黒歴史」とまで断罪されてしまいます。それでもなおTAKERUが日本のパソコン文化に多大な貢献をしたことを僕は疑いません。 輝かしい栄光には至らずも、決してあきらめることなくレトロPCやMSXを支えてくれた影のヒーロー武尊。今回はMSXユーザーが体験したTAKERUのいた時代を綴ります。 最初期のTAKERU。未来と妖怪屋敷のポスターが見えますね。 ❶最悪のファーストコンタクト 僕の行きつけだった吉祥寺ラオックス。 TAKERU設置の最初期店舗で、貴重な2代目『SV-2100』を体験できましたザナドゥ発売で沸き8
