テレビはジャニー喜多川氏の死をどのように伝えたか② ―死去翌日、夜のニュース番組の分析から―【研究員の視点】#538 メディア研究部 東山浩太/宮下牧恵 【連載のこれまで】 このブログ連載は、テレビ報道が生前のジャニー喜多川氏(以下、ジャニー氏)をどのように表象してきたかを分析・検討するもので、今回はその2回目にあたる。 前回確認したことをおおまかに示す(詳しくは連載第1回を参照のこと)。 旧ジャニーズ事務所(以下、ジャニーズ事務所)の創業者、ジャニー氏は2019年7月9日に死去した。死去した時点で、彼が同事務所に所属していた少年たちに性加害を行っていた事実は司法で認定されていた(2004年2月の最高裁)。ただ、彼が大多数の少年たちに対し、長年にわたって性加害を繰り返していたことが広く社会に認知されるようになったのは2023年からだったと言える。 連載では、ジャニー氏の生前のふるまいを、テ