日本企業が中国事業を見直す動きが相次いでいる。経済安全保障の観点などからサプライチェーン(供給網)の依存度引き下げを図る取り組みが活発化するほか、景気低迷や急激な市場変化に対応して事業を縮小する動きも活発だ。一方、多くの日本企業にとって中国が重要市場であることは変わらず、リストラと並行しててこ入れに動くケースもある。リスクが高まる中国とどのような距離感で向き合っていくか。トップの舵取りの巧拙が今まで以上に問われる。(特別取材班) 地政学・経済安保面、募る不安 重要性は変わらず 企業が中国での事業展開を警戒する動きは鮮明だ。日本貿易振興機構(ジェトロ)が中国に進出する日系企業を対象に2月に実施した調査では、今後1―2年の事業展開の方向性について「縮小」もしくは「第三国(地域)へ移転・撤退」と答えた企業の割合は21年度調査比2・5ポイント増の6・3%に上昇。「拡大」と答えた企業は33・4%で、
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