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池田信夫に関するorionoのブックマーク (44)

  • MobileMeもDropboxも違法である

    きょうの城所さんの記事には多くのアクセスが集まりましたが、ちょっとむずかしいので、法律の素人でもわかるように素人の私が解説します。 最高裁判決のポイントは簡単にいうと、インターネットを使って他人の著作物を送信した場合は、それが自分だけにあてた通信であっても自動公衆送信となり、それを行なったのがユーザーであっても、設備を提供した業者が自動公衆送信の主体になるということです。この判決の射程は非常に大きく、およそインターネットのサーバやルータはすべて自動公衆送信装置となり、公衆回線で他人の著作物を送信することはすべて違法になります。 抽象的にいうとわかりにくいので、実例で説明しましょう。あなたが自分のCDをリッピングしてMP3ファイルにし、MobileMeのサーバに送ってiPhoneでダウンロードして使うと違法になります。アップルは自動公衆送信の「主体」としてJASRACに訴えられる可能性があり

    MobileMeもDropboxも違法である
    oriono
    oriono 2011/02/25
    あとは著作権法を改正するしかない、か…
  • もう「平和ボケ」から覚めよう

    アゴラでは「筋の通った極論」は歓迎します。問題提起が明確なほうが議論はしやすいからです。しかし多くの人に批判されても、ナンセンスな話を繰り返すのは困ります。けさの石水さんの記事は、これまでの「非武装中立」論の繰り返しです。 朝まで生テレビでのホリエモンや東浩紀氏の発言は、日人に特有の「平和ボケ」というしかない。世界中で戦争は日常的に起こっており、ツイッターで生命は守れません。日の周辺でも昨年、北朝鮮韓国を砲撃したばかりです。 石水さんは中国政府がチベットで何をやっているか、天安門事件で何をやったか、知らないのですか。文化大革命で、少なくとも2000万人が殺害されたことを知らないのですか。中国台湾を武力支配しないのは、米軍の軍事力があるからです。軍事力なしに「世界の世論が許さない」といった曖昧な話で彼らの行動が抑止できるわけがない。 国民国家の時代が終わったとかグローバリゼーションと

    もう「平和ボケ」から覚めよう
  • 砂漠化する日本 : 池田信夫 blog

    2010年08月25日10:29 カテゴリ科学/文化 砂漠化する日 バブル初期に、「篠山紀信、東京を飛ぶ」という番組をつくったことがある。ヘリで篠山氏と一緒に飛んで45分間すべて空撮という前衛的な番組だったが、一緒にラッシュを見ていたとき、彼が「東京砂漠っていうけど、空から見ると当に砂漠だね」とつぶやいた。いま思えば、これがバブルの原因だった。 ニューヨークの空撮を見ると、高層ビルが樹木のように見えるが、東京では、まるで砂粒をばらまいたようにどこまでも低層家屋が広がっている。借地借家法で借地権の保護が強すぎるため、再開発が進まないのだ。土地を買っても借地人が立ち退かず、裁判をやっても、集合住宅など多くの店子の権利関係が錯綜しているときは10年以上かかる。 ところが80年代後半に、金融の超緩和で過剰流動性が不動産に流れ込んだ。その資金を使って不動産業者やゼネコンが底地買いをし、店子を追い

    砂漠化する日本 : 池田信夫 blog
    oriono
    oriono 2010/08/25
    「砂漠化」ってそういうことなのか?
  • スカイツリーは現代日本のアイコン : 池田信夫 blog

    2010年07月25日19:08 カテゴリメディア スカイツリーは現代日のアイコン かなり前に「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画を見たことがある。1958年の日を舞台にしたものだが、東京タワーが高度成長のアイコンとして使われているのが印象的だった。映画の中では、CGで描かれた東京タワーは建設中なのだが、それを眺めながら誰もが「明日は今日より豊かになれる」という期待に胸をふくらませていたのだ。 それに対して、いま建設中の東京スカイツリーは、別の意味で2010年の日のアイコンである。NHKがきのう放送した「ワンダー×ワンダースペシャル・ほぼ完全公開!東京スカイツリー」は、空撮でしきりに建設作業の危険を強調するが、何のためにこれを建てるのかという問題にはほとんどふれない。「東京タワーより高くなって視聴エリアが広がる」というが、これは嘘である。 現に東京タワーで地デジは放送されており、

    スカイツリーは現代日本のアイコン : 池田信夫 blog
    oriono
    oriono 2010/07/29
    なるほどそういう落としどころかw
  • BLOGOS サービス終了のお知らせ

    平素は株式会社ライブドアのサービスを ご利用いただきありがとうございます。 提言型ニュースサイト「BLOGOS」は、 2022年5月31日をもちまして、 サービスの提供を終了いたしました。 一部のオリジナル記事につきましては、 livedoorニュース内の 「BLOGOSの記事一覧」からご覧いただけます。 長らくご利用いただき、ありがとうございました。 サービス終了に関するお問い合わせは、 下記までお願いいたします。 お問い合わせ

    BLOGOS サービス終了のお知らせ
    oriono
    oriono 2010/07/21
    いまひとつ噛み合っていないような気も…
  • 文明の生態史観 : 池田信夫 blog

    2010年07月06日19:33 カテゴリ科学/文化 文明の生態史観 梅棹忠夫氏が死去した。書のコアになっている論文は短いが、日人論や日文化論に大きな影響を与えた。これは先日のホリエモンとの対談で話したこととも関連するので、少し説明しておこう。 書の考え方は、きわめて単純である。図のように、アジアの中心部には広大な乾燥地帯があり、それを支配するのは遊牧民族で、古代文明の多くはこの地帯とその周辺に成立した。彼らはつねに移動しながら、暴力によって動物や他民族を支配する。 これに対して農耕文明を守るために中国(Ⅰ)、インド(Ⅱ)、ロシア(Ⅲ)、イスラム(Ⅳ)では軍事的な専制国家が発達したが、その東西の周縁に位置する日や西欧などの農耕地域に住む民族は、こうした専制国家の直接支配をまぬがれ、生態系の自生的な遷移(succession)によって農業文明から工業文明に進化した――というのが「

    文明の生態史観 : 池田信夫 blog
  • 「地方の時代」から「都市の時代」へ : 池田信夫 blog

    2010年05月23日12:15 カテゴリ経済 「地方の時代」から「都市の時代」へ 昔、茨城県のタクシーで東京まで乗ってきたことがある。「霞ヶ関から首都高に乗って」といっても運転手がわからない。「外堀通りから・・・」といっても外堀通りを知らない。もちろんカーナビがなかった時代なので、都心からNHKにつくまで2時間以上かかった。このとき感じたのは、東京の道が皇居を中心に渦巻き状になっていて、全体を知らない運転手には方角がわからなくなるということだった。 これに対して、欧米の都市の街路は整然としている。これは都市が基的に城だったからで、中世のままの城壁が残っていることもある。戦争に備えてゾーニングも徹底し、都市が機能的に設計されている。ここでは全体を鳥瞰する「神の目」で都市が建設されているのである。戦争では、全員が生き残ることは問題外なので、中枢や指揮系統を守るために周辺部を犠牲にする設計に

    「地方の時代」から「都市の時代」へ : 池田信夫 blog
    oriono
    oriono 2010/05/25
    平等主義的観点に基づいた均衡発展論に象徴される「地方の時代」の考え方では、日本という船が沈んでしまう。という話。
  • 右派論壇の終焉 : 池田信夫 blog

    2009年04月30日10:25 カテゴリMedia 右派論壇の終焉 『諸君!』の最終号が送られてきた。特集は「日への遺言」。これを読んでいると、終わるのはしょうがないなと思った。西部邁「戦後的迷妄を打破する『維新』を幻想せよ」、渡部昇一「保守派をも蝕む<東京裁判遵守>という妖怪」、平川祐弘「皇室と富士山こそ神道文化の要である」・・・といった見出しだけで、おなかいっぱいになってしまう。 こういう雑誌の主な読者は、戦前世代の軍国老人だ。彼らにとっては、いつまでも「東京裁判」や「占領軍」や「平和憲法」が憎く、論壇の主流だった「戦後民主主義」に対するルサンチマンをこの種の雑誌で解消してきたのだろう。編集者は「われわれは右翼思想に共感してるんじゃなくて、大手メディアのすきまをねらってるんです。平和と民主主義は新聞で読めるから、雑誌で書いても売れない」といっていた。 右派誌が一定の解毒剤の役割を果

    右派論壇の終焉 : 池田信夫 blog
  • イタリアのsocial capital - 池田信夫 blog

    先週は、出張のためにブログの更新が滞ってしまった。といっても、普通は出張先でもウェブが見えるので、環境はほとんど変わらないのだが、今回は後半、ローマに入ってからまったくインターネットが使えなくなった。ホテルには「Wi-Fi完備」という表示があり、最初はつながったのだが、3回目から何度アクセスしてもつながらない。どうもWi-Fiを接続しているテレコムイタリアのプロクシサーバが容量不足かダウンしたようで、ローマ中で同じ現象が起きているはずだから、そのうち修復されるだろう・・・と思ったのが甘かった。1日たっても直らないのだ。おまけにダイアルアップもつながらない。 現地で仕事を手伝ってもらったミカさんによれば、こんなことはイタリアでは日常茶飯事だという。日ではNTTのIP電話が止まったら大騒ぎになるが、イタリアではだれも驚かない。ホテルや電話会社に抗議しても、何もしないことがわかっているので、

  • 無縁・公界・楽 : 池田信夫 blog

    2010年04月13日01:20 カテゴリ科学/文化 無縁・公界・楽 NHKの「無縁社会」という特集が、大きな反響を呼んでいるらしい。グーグルで検索すると、129万件も出てくる。私もちょっとそれにコメントしたら「変節したのか」とか、逆に「やっとお前も市場原理主義の弊害に目覚めたか」といったコメントが寄せられた。それぐらい、この問題は日人の琴線に触れるのだろう。 人間は生物学的には個体として生まれ、個体として死ぬ「無縁」な存在だが、それは個体群のメンバーとしてしか生存できない。そこには、個体としての生存と集団防衛の矛盾という群淘汰の問題がある。このパラドックスによって多くの悲劇が生まれ、多くの文学が書かれてきた。 最近では、この問題は社会科学でもコミュニタリアニズムとかソーシャル・キャピタルなどという形で、学問的に論じられるようになった。鳩山首相の「新しい公共」円卓会議の座長になった金子

    無縁・公界・楽 : 池田信夫 blog
  • 集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 : 池田信夫 blog

    2008年12月15日11:00 カテゴリ 集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 ランドのが過ぎ去ったリバタリアンの時代の教典だとすれば、これから来る(かもしれない)リベラルの時代の教典は、ロールズの『正義論』だろう(邦訳はおすすめできない)。とはいえ、この難解な大著を読むのは骨が折れる。書はロールズを中心にして、一方ではリベラル対リバタリアン、他方ではリベラル対コミュニタリアンの間で起こった論争を概観したものだ。これだけ読んでも内容はわからないが、読書案内としては便利だ。 ロールズのを批判したのは、ノージクの『アナーキー・国家・ユートピア』である。これは夜警国家的な「最小国家」以上の政府の介入はすべて自由の侵害であり、公平な分配なるものは存在しないとロールズを批判したもので、リバタリアンの必読書である。経済学者の多数派もノージクと同じ意見で、公共財の供給など「市場の失敗

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  • 団塊の世代は逃げ切れるか - 池田信夫

    きのう週刊東洋経済の企画でホリエモンと対談したとき、彼が「団塊の世代は自分が死ぬまで国債バブルはもつと思っているんだろうけど、みんな長生きするからそれは錯覚だ」といっていた。団塊の世代(62歳前後)の平均余命はあと23年(男性20年、女性26年)だが、彼らは高い年金と手厚い老人福祉の恩恵を受けて逃げ切れるだろうか? IMFの予測によれば、このままいくと日の政府債務は2014年にはGDPの234%になり、個人金融資産をほとんどいつぶす。「国債は1000兆円まで大丈夫」といっている榊原英資氏でさえ、国内で消化できなくなると危ないといっているので、実はタイムリミットはそう遠くない。破綻を防ぐにはプライマリーバランスの赤字を少なくとも半減させる必要があるが、民主党はマニフェストで「民主党政権の間は消費税を上げない」と約束している。 つまり民主党政権が続くと、ほとんど増税しないまま2014年を迎

    団塊の世代は逃げ切れるか - 池田信夫
  • 民主党政権では日本経済は立ち直れない : 池田信夫 blog

    2009年12月30日16:22 カテゴリ経済 民主党政権では日経済は立ち直れない 政府が「2020年に名目GDP1.4倍に、名目3%、実質2%成長」という目標を掲げた新成長戦略を発表した。目的を掲げただけで実現できるなら、誰も苦労はしない。問題はそれをどうやって実現するかだが、民主党政権では無理だろう。成長率を高める大局的な戦略が示されておらず、環境・健康・観光などの個別産業に補助金を投入する古めかしいターゲティング政策が並んでいるからだ。 記者会見で鳩山首相は、小泉政権が「市場原理主義」だったとして「供給サイドに偏っていた今までの活動を改め、需要を創出していく」との方針を示したそうだが、彼は需要と供給という概念を理解していないようだ。たとえば今度の成長戦略にある「料自給率を50%、木材自給率を50%以上に引き上げ、農林水産物などの輸出額を現在の2.5倍の1兆円にする」という目標は、

    民主党政権では日本経済は立ち直れない : 池田信夫 blog
    oriono
    oriono 2010/01/10
    「世界の最先端といわれる環境技術も、政府の作り出す環境バブルで壊滅するおそれが強い」
  • ふるさとは遠きにありて - 池田信夫

    年末年始、実家に帰って「ふるさとはいいな」と思った人も多いでしょう。しかし1週間もいると都会が恋しくなって田舎の不便さがうとましくなり、都会に戻ると「やっぱり都会はいいな」と思うのではないでしょうか。室生犀星の有名な詩は、こう歌います: ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや これは望郷の歌のように思われていますが、最後まで読むと、実はその逆であることがわかります。ふるさとに帰りたいが、そこにはもう自分の居場所はないのだと断念し、都会に帰る歌なのです。私には、これが2010年の日の心象風景を描いているように思えます。 正月から「派遣村」を訪れてホームレスの人々を激励した鳩山首相は、彼らに一時の安住の地

    ふるさとは遠きにありて - 池田信夫
  • 哲学する民主主義 - 池田信夫 blog

    BLOGOSの発足にともなって、当ブログも今週の後半からライブドアに移動し、少し模様替えする。BLOGOSに「良書悪書」というコーナーを創設して、新刊や一般向けの書評はそちらに移し、ブログでは昔のや専門書についての「非書評」をする。 民主党政権では「地域主権」の改革がとなえられているが、同じ公務員といっても、国家公務員と地方公務員はまったく質が違う。地方公務員は霞ヶ関でいえばノンキャリアの集団で、意思決定能力は低く、労働組合が強くて勤労意欲も低い。このままで権限と財源を地方に移譲すると、日中が社会保険庁状態になるおそれも強い。こうした改革の先例を詳細に分析したのが書で、民主党のみなさんにも参考になるだろう。 1970年代、イタリアは州政府を創設して地方分権化を実施した結果、州政府ごとの政治的パフォーマンスの違いがはっきりした。行政サービスや政治腐敗などの12の指標で各州を比較

    oriono
    oriono 2009/10/12
    「このような複数均衡状態でどちらの均衡が選ばれるかは、合理的なゲーム理論では答が出せないが、それを決める認知的な枠組を著者は社会的資本と呼ぶのである」
  • 「武士道」より「商人道」に学べ - 『ネット評判社会』

    *今月から、毎週日曜に「良書悪書」と題して書評を掲載します。これは読むに値するとそうでないを客観的に評価する消費者ガイドです。評価は★であらわし、5個が満点です。 ★★★★☆ (評者)池田信夫 ネット評判社会(NTT出版ライブラリーレゾナント 57) 著者:山岸 俊男 販売元:エヌティティ出版 発売日:2009-10-07 クチコミを見る 一時、日社会の「道徳の崩壊」を嘆き、武士道の復活を求める議論が流行したことがあった。著者はこうした通俗的な「道徳教育」を批判し、むしろ市場のルールを守る「商人道」こそ重要だと説く。武士道の依拠しているのは、集団に忠誠をつくす安心社会の原理だが、商人道は不特定多数の相手と取引するための信頼社会のルールだ。日人は互いを信頼しているなどというのは神話で、その実態は特定の集団の中での長期的関係に依存する安心社会だ。 これは山岸氏が『信頼の構造』で明らかに

  • ビジネス・インサイト - 池田信夫 blog

    イノベーションについてのを書くために経営学のをいろいろ読んでみたが、「イノベーションの何とか」と題したにはほとんどイノベーションがなく、いろいろな成功例を並べて結果論を語るだけのものが多い。その中で、書は科学的な方法論を踏まえた数少ないである。 著者は『マーケティングの神話』で、マーケティング・リサーチによって集めたデータからすぐれた商品を開発しようとする実証主義が神話であることを明らかにした。書はその延長上で、まず事実からイノベーションを「帰納」するという思想が、科学哲学で100年前に破産した論理実証主義の焼き直しであると断じる。その上で著者がよりどころにするのは、マイケル・ポランニーの暗黙知の概念である。 暗黙知というと、野中郁次郎氏などの一橋スクールによって経営学ではおなじみだが、著者は彼らの解釈はポランニー自身の思想とは違うと批判する。野中氏などのいう暗黙知は、職人

  • 霞ヶ関の権威と権力 - 池田信夫 blog

    民主党の鳩山新代表の公約をみて驚いた。最初にかかげられている最重点項目は「霞が関から市民への大政奉還」である。もののたとえだろうが、21世紀の政策にこういう儒教思想が出てくるのは、彼の官僚機構についての認識の甘さをうかがわせる。 大政奉還という言葉は、勤王派の「王政復古」の思想に対応する。儒教では「王道」に対して、武力で政権をとる「覇道」を邪道と考え、特に日では万世一系の天皇が征夷大将軍を任命したと考える。いわば天皇がプリンシパルで幕府はエージェントだから、後者が前者の意に沿わない場合は解任するのは当然、という発想だ。ここで「奉還」されるのは天皇から委任された権力であって、鳩山氏が想定している国民主権ではない。 これは単なるワーディングの問題ではない。このようにして奉還された天皇の大権が、明治以降の官僚機構のよりどころだったからだ。鳩山氏がこのような日の官僚機構の儒教的な性格に無自

    oriono
    oriono 2009/05/18
    霞ヶ関は西洋的な意味での官僚機構とは根本的に異なる。その理由を儒教とか科挙とかに求めたらよくわかる、的な話。
  • 社畜はいかにして生まれたか - 池田信夫 blog

    雇用問題を冷静に考える最大の障害になっているのは「労働者は資家に搾取される弱者で、政府が救済しなければならない」という通念だ。社会主義が崩壊した後も、この固定観念は多くの人々に共有されているが、クラークはこれを経済史の計量的な研究によって否定している。 そもそもプロレタリアートがそれほど悲惨な存在なら、なぜ産業革命の時期に農業を捨てて工場労働者になる人が急増したのだろうか。答は簡単である。プロレタリアートのほうがはるかに所得が高かったからだ。クラークのデータによれば、産業革命後のイギリスで急速な成長による収益のほとんどは、単純労働者に分配された。この理由も簡単だ。労働市場の競争が激しく、労働生産性の上昇に応じて賃金が上がったからだ。限界生産力説の教えるように、労働市場が競争的であれば賃金は労働の限界生産力に等しくなるのだ。 日でも、終身雇用が理想で戦前の労働者はすべてかわいそうな「

    oriono
    oriono 2009/05/06
    「そのねらいは熟練工を企業内に囲いこんで自由を奪い、労働市場の競争圧力を弱めることにあった」
  • 希望について - 池田信夫 blog

    19日の記事には驚くほどの反響があり、出版化の話まで来た(さすがに無理なのでお断りしたが)。コメントも150を超え、延々と議論が続いている。2ちゃんねるでもスレが立ったようだが、いつものシニカルな反応が少なく、共感する声が意外に多い。日の閉塞状況の深い部分を、この記事が期せずして突いてしまったのかもしれない。 そのキーワードは「希望」のようだ。救いのない状況に置かれたとき、人は「今ここにないもの」に希望を求める。古代ユダヤ教が故郷をもたないユダヤ人に信じられたのも、ウェーバーが指摘したように「救いは現世ではなく来世にある」という徹底した現世否定的な性格のゆえだった。キリスト教が激しい弾圧に耐えてローマ帝国の貧民に広がり、最終的に国教になったのも、この世の終わりがまもなくやってきて、現世で救われない者ほど来世で救われるという教義のためだった。 近代において社会主義が強い影響力をもつのも