久しぶりに好きなアーティストの曲を聞いた。 言葉の、フレーズのひとつひとつが心にしみる。ものすごくわかる。 自分よりだいぶ年上のアーティストの作品だ。 以前はこの作品の良さが本当にわからなかった。わからないまま放置していた。 わからないものをわからないまま放置していることが、私にはよくある。 「曖昧なものを好む」というよくわからないところが私にはある。 そして、そのわからなかったものがわかった瞬間、「ああ、こういうことを伝えたかったんだな」ということがずしりと胸に降りてきた。 もしかしたら、本当は違うのかもしれない。でもアーティストの作品の解釈は人それぞれ違うものだ。私なりの解釈が納得がいく形で、今この手のひらの上にある。それが嬉しい。 自分なりにわかって、溜飲が下がったのだけれど、これが勘違いや錯覚でないことを祈る気持ちもある。仮に錯覚だとしても、できればこのまま覚めないでほしい。この「