参院自民党は3日、民主党政権の3年間を検証し、事例をもとに問題点を総括したリポートを冊子にまとめた。今後、野田佳彦首相に対する問責決議案を提出する際には、問責理由としても活用する。 冊子は「民主党政権の検証-迷走の3年間を総括」と題し、(1)民主党政権の根源的問題(2)国民への裏切り(3)不祥事の続出-の3部で構成。中国漁船衝突事件での対応を「わが国の国益に甚大な影響を与える歴史に残る外交失策」と酷評し、その根源的な問題は「絶対的な能力不足」と断じた。 また、子ども手当や高速道路無料化といった衆院選マニフェスト(政権公約)はほとんど実現できず、消費税増税などで「大きな方針転換を簡単に行い、国民を裏切り続けている」と強調。鳩山由紀夫元首相の偽装献金問題や菅直人前首相や野田首相の外国人献金問題など首相や閣僚から不祥事が続出していることも指摘した。 冊子は1100部作成し、同党国会議員や次期衆院