仙台市中心部の商業施設がイベント企画や商品開発で、地元の大学との連携を強化している。将来の大切な顧客でもある若い世代の感覚を、事業展開や地域活性化に生かす狙いだ。大学も学生が社会と関わる場と捉え、協力体制を敷く。新たな連携の動きに、学生が回遊する中心部の復活を望む経済界も注目する。(報道部・布施谷吉一) <全てゴーサイン> 11月3日、家族連れでにぎわう太白区の八木山ベニーランドと市八木山動物公園に、東北学院大2~4年生計14人の姿があった。 12月6日の市地下鉄東西線開業日に合わせて発行されるミニコミ誌の特集取材で、来場者に八木山の魅力をアンケートで尋ねた。「断られたら、どうしよう」。最初は戸惑った学生たちだが、何とか約200人分の回答を集めた。現在は詰めの作業に入っている。 今回の取材は、東西線仙台駅(青葉区)のほぼ真上にある仙台ロフトと東北学院大が6月に始めた連携活動の一環だ。