シルクロードで発見され、各国が保有する膨大な仏教経典や仏像、絵画などのデジタル画像をインターネットを通じて公開する国際プロジェクトが進行している。これらの資料は米国や日本、イギリスなど各国に分散しており、全体像をつかむのは困難な状態で、事業は資料の集大成が目的。現在日、英、中などが参加して公開数は約17万点に達しており、数年後には資料をほぼ網羅する「大電子図書館」を完成させることを目指している。 事業は「国際敦煌プロジェクト」(IDP)と呼ばれ、各国の資料を研究・教育に役立てるため、大英図書館(英ロンドン)が中心となって15年前に提唱。中国・国家図書館やドイツ・ブランデンブルク人文科学アカデミー、ロシア・東洋学研究所など、5カ国の20機関が協力しており、ホームページ(HP)には、世界中から1日約5万件のアクセスがあるという。 日本からは、浄土真宗本願寺派第22代門主の故・大谷光瑞師が戦前中