From 上島嘉郎@ジャーナリスト(『正論』元編集長) 戦後日本の欺瞞と虚無に抗い続けた「思想の侠客」西部邁先生が「自裁」されました(「思想の侠客」とは、記者・編集者として先生の謦咳に接するようになって二十数年を過ごした筆者の印象です)。 西部先生の遺作は昨年12月刊の『保守の真髄―老酔狂で語る文明の紊乱』(講談社現代新書)になります。同書のあとがきの前半部分は、口述筆記をつとめた娘さんへの「遺書」になっています。 先生は〈ある私的な振る舞いの予定日〉を決めていたのですが、衆議院選挙が行われることになったので繰り延べ、予定を決行したのが1月21日ということになります。 週刊誌などが報じる「拳銃もあるから」云々の話は、筆者も酒場で杯を重ねながら幾度か先生に聞かされましたが、先生は、早朝、多摩川に飛び込み、厳寒の流水に果てました。仄聞するに、ご家族や警察などにかける厄介を十分に考え、周到に「自
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